フリーランスエンジニアの在宅案件の実際と必要なスキル・メリットデメリット
最終更新日:2024/11/27
在宅ワークに憧れてフリーランスエンジニアになりたい方も多いかと思います。 新型コロナウイルスの影響で、以前より増して在宅でフリーランスエンジニアをする方は増えました。 しかし、当然ながら企業で働くのと在宅で働くのでは色々な面に違いがあります。 そこで今回は、在宅案件に必要なスキルとメリット・デメリットを解説していきます。
目次
結論:フリーランスエンジニアは在宅ワークしやすい
在宅でOKなフリーランスエンジニア案件と単価
在宅ワークしやすいフリーランスエンジニアの職種
フリーランスエンジニアが在宅ワークするのに必要なスキル
フリーランスエンジニアが在宅ワークするメリット
フリーランスエンジニアが在宅ワークするデメリット
フリーランスエンジニアの在宅案件を探す代表的な3つの方法
まとめ
現在フリーランスエンジニアとして働いている方の中でも、在宅ワークに切り替えたいと思っている方もいるかと思います。
在宅ワークに切り替ることで感じることが色々あるので、特に今回は以下の観点でお伝えしていきます。
在宅フリーランスエンジニアの案件例・単価感
フリーランスエンジニアが在宅ワークするのに必要なスキル
フリーランスエンジニアが在宅ワークするメリットとデメリット
在宅案件を探す代表的な方法
フリーランスエンジニアとして在宅ワークして、更に円滑に仕事を進めていきたい方は是非参考にしてみてください。
結論:フリーランスエンジニアは在宅ワークしやすい
まず結論からお伝えすると、フリーランスエンジニアは在宅ワークがしやすいです。
そして、その状況は新型コロナウイルスの影響で更に進みました。
東京商工リサーチの調査結果を基に総務省が作成したデータによると、2020年3月から2021年3月の在宅勤務実施率は以下のようになっています。
在宅勤務実施率(%) | 全体 | 大企業 | 中小企業 |
---|---|---|---|
2020/03/02 - 03/08 | 17.6 | 33.7 | 14.1 |
2020/03/27 - 04/05 | 25.3 | 48.0 | 20.9 |
2020/04/23 - 05/12 | 55.9 | 83.3 | 50.9 |
2020/05/28 - 06/09 | 56.4 | 83.0 | 51.2 |
2020/06/29 - 07/08 | 31.0 | 55.2 | 26.1 |
2020/08/28 - 09/08 | 34.3 | 61.3 | 29.0 |
2020/11/09 - 11/16 | 30.7 | 57.4 | 25.5 |
2021/03/01 - 03/08 | 38.4 | 69.2 | 33.0 |
※引用元:総務省|令和3年版 情報通信白書|テレワークの実施状況
2021年3月期を見ると38.4%なので、それほど在宅勤務率が高くないと感じるかもしれません。
しかし、同ページに掲載されている業種別の在宅勤務率を見ると、在宅勤務のエンジニアが多いことがわかります。
なぜかと言うと、エンジニアの職種に該当する情報通信業では、55.7%が在宅勤務をしているという結果となっています。
要するに、過半数以上は在宅で仕事をしているわけです。
また、2024年現在では上記よりもテレワークが進んでおり実際にはもっと比率は高いでしょう。
細かい職種によって在宅ワークのしやすさが変わる
ただし、エンジニアの全員が全員在宅ワークがしやすいわけではありません。
詳細は後述しますが、エンジニアの中でも企業で働くことが多い職種もあります。
具体的にどのような職種が在宅ワークしやすいのか、実際の在宅案件を見た上で解説をしていきます。
在宅でOKなフリーランスエンジニア案件と単価
在宅でOKなフリーランスエンジニア案件は具体的にどのようなものがあるか、実際にフリコンで募集している案件を紹介します。
TypeScript/Angularエンジニア 注文住宅Webサイトのリプレース
単価 | 65〜75 万円/月 |
---|---|
案件詳細 | 【案件名】 注文住宅Webサイトのリプレイス開発 【仕事内容】 ・担当業務は主に新機能の設計と既存機能のリプレイスによる設計となります。 ・顧客と折衝しながら設計を進め、開発までにブレイクダウンするのがメインです。 ・実装フェーズでは、実装と各メンバーのレビューをお願いする予定です。 |
必須スキル | ・設計経験 ・Typescriptの開発経験 ・Angularの開発経験 |
PHPエンジニア 管理システム新規構築
単価 | 70〜80 万円/月 |
---|---|
案件詳細 | <案件> 管理システムの新規構築 <お仕事内容> ・ユーザーがキャンペーンを実施するに辺り、キャンペーンの募集状況管理システムの新規構築をご担当いただきます。 ・WEBとバッチ、API機能を付けるシステム開発をPHPで開発していく形となります。 ・アーキテクチャ設計、共通部品部分の設計実装+各メンバへ技術フォローをしていただきます。 |
必須スキル | ・PHP(Laravel)設計開発経験 ・既存システムの調査解析、改善のご経験 |
PMOエンジニア データレイク運用保守やデータレイク新規機能開発/改善
単価 | 70〜80 万円/月 |
---|---|
案件詳細 | <案件> データレイク運用保守やデータレイク新規機能開発/改善 <お仕事内容> パブリッククラウドでのデータレイク運用保守やデータレイク新規機能開発/改善に関するプロジェクトマネジメント及び運用フェーズにおけるPMO業務をお願いいたします。 ・PMO業務、担当プロジェクトの一部PM業務、顧客依頼窓口、要件定義、進行管理 ・工数見積もり、請求手続き、会議ファシリテーション等 |
必須スキル | ・開発プロジェクトおよび開発運用保守のプロジェクトマネジメント経験 ・顧客折衝、要件定義経験 |
AWSエンジニア 保険会社AWS運用保守
単価 | 70〜80 万円/月 |
---|---|
案件詳細 | 【案件名】 保険会社AWS運用保守案件 【仕事内容】 ・設計書作成:システムの保守/改修における設計を行っていただきます。 ・構築:システムの保守/改修における構築を行っていただきます。 ・問い合わせ対応:社内や社外からの問い合わせに対応していただきます。 |
必須スキル | ・AWS環境での構築経験がある方 ・AWSの基礎知識がある方 |
Swiftエンジニア ポイントモール向けアシストアプリ開発
単価 | 70〜80 万円/月 |
---|---|
案件詳細 | 【案件名】 ポイントモール向けアシストアプリ開発 【仕事内容】 ・ポイントモールサイトをユーザーに使用してもらうためのiOS専用のアシストアプリの開発案件です。 ・iOSにあるSafariの拡張機能を使用する案件となります。 ・要件定義から参画してもらい、その後設計、開発、テスト等も行なっていただく予定です。 |
必須スキル | ・SwiftでのiOSアプリ開発経験 ・BtoC向けアプリの開発経験 ・要件定義や設計といった上流工程のご経験 ・Gitでの開発経験 |
在宅ワークしやすいフリーランスエンジニアの職種
実際のフリーランスエンジニア案件から在宅ワークが可能なものをいくつか紹介しました。
勘の良い方であれば、どのような職種が在宅ワークしやすいかイメージがついたかもしれません。
在宅ワークがしやすい職種と在宅ワークしづらい職種の例を挙げると以下の通りです。
Web系開発
アプリ開発
ネットワークエンジニア
サーバーサイドエンジニア
インフラエンジニア
もし、これから在宅ワークのフリーランスエンジニアを目指すのであれば、前者のような職種を選ぶと良いでしょう。
各職種で必要なPHPやRubyなどのスキルが必要なのはもちろんのこと、他にも在宅ワークに必要なスキルがあります。
次にどのようなスキルが必要なのか見ていきましょう。
フリーランスエンジニアが在宅ワークするのに必要なスキル
在宅ワークで円滑に仕事を進める上で必要なスキルは主に3つあります。
コミュニケーションスキル
まず一番重要なのはコミュニケーションスキルです。
在宅ワークでなくても重要なスキルですが、在宅ワークだとより求められるスキルと言えます。
コミュニケーションにおいて、特に以下のような点を心がける必要があります。
情報をしっかりキャッチアップする
不明点はなるべく早く確認する
レスはなるべく早くする(すぐ回答できないことは一次回答でも可)
チャットで認識齟齬がありそうな場合は電話やテレビ通話などを活用する
常駐で働いていたとしても人間関係のズレは発生するものです。
なので、在宅で離れて仕事をする場合は、より一層密なコミュニケーションを取ることが大事となります。
自己管理能力
在宅ワークで誰も見ていないからといって、仕事への取り組み方が怠惰になってはいけません。
その時は良くても、いずれ仕事が終わらなかったり仕事を継続受注できなかったりと悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、以下のように自己管理をしっかりするようにしましょう。
スケジュール管理・・・会議のスケジュールはもちろんのこと、各タスクの管理をしっかり行う
体調管理・・・万全の体調で仕事をできるように生活リズムを整える
公私のメリハリをつける・・・公私混同することがないように、メリハリをつけるよう心がける
在宅ワークでなくても大事なことですが、より意識して自己管理を行うことが重要です。
自分を売り込む力
最後の3つ目は、自分を売り込む力です。
営業力と言っても良いですが、案件の受注や単価を上げていくために不可欠です。
在宅の仕事は面談もリモートで行われることが少なくありません。
そのため、オンラインでいかにあなた自身を売り込むかが大事です。
特に下記を意識することがオススメです。
あなたの強みを明確にすること
仕事をする際の軸・理念を決めておくこと
相手が求めるものに付加価値をつけて提供すること
その他、営業方法の詳細は以下の記事でも解説をしているので参考にしてみてください。
在宅で仕事を受注して円滑に仕事を進めるために大事なことを、上記記事内の「フリーランスエンジニアが営業を成功させるためのコツ」に詰め込んでいます。
フリーランスエンジニアで在宅ワークをするために重要なスキルは以上ですが、次にメリットデメリットについても見ていきましょう。
フリーランスエンジニアが在宅ワークするメリット
まずは、フリーランスエンジニアが在宅ワークするメリットを3点見ていきます。
通勤時間や出勤準備の時間を削減できる
在宅で仕事をする場合、通勤時間は0分です。
更に出勤のために準備をする時間すらかかりません。
オンラインでMTGを行う場合は多少身なりを整える必要があるものの、ほとんど時間をかけずに済みます。
そのため、浮いた時間を仕事やプライベートに使うことが可能です。
1日24時間の限られた時間を有意義に使えるので、非常に大きいメリットと言えます。
人間関係の悩みが削減される
常駐で仕事をしていると、以下のような人間関係の悩みを抱える方もいるかと思います。
一緒に働いている方から昼食や飲み会に誘われる
自分の作業に集中したい時、急に話しかけられる
人によってはその方が良いという方もいますし、完全にゼロになるわけではありません。
しかし、在宅ワークであればある程度削減することが可能です。
その分、意思疎通を図るのが大変という表裏一体ではありますが、人間関係で悩んでいる方からするとメリットとして大きいかと思います。
働く時間の調整がしやすい
常駐で仕事をすると、9:00-18:00など決められた時間に仕事をすることが多いかと思います。
在宅ワークでもそれは変わりませんが、ある程度融通を利かせることが可能です。
例えば、打ち合わせのよくある時間帯が14:00-17:00の間であれば、以下のような時間で勤務することもできます。
08:00-17:00
11:00-20:00
10:00-17:00
常駐でも時間の調整はできますが、上記でも挙げた通勤時間が不要なことから更に調整しやすいです。
次に、在宅ワークするデメリットについても見ていきます。
フリーランスエンジニアが在宅ワークするデメリット
次に、フリーランスエンジニアが在宅ワークするデメリットを2点見ていきます。
公私を混同する可能性がある
メリットで挙げた通勤時間が不要であるが故のデメリットとして、公私を混同する可能性があります。
通勤時間があれば、その時間で公私を切り替えやすいです。
しかし、在宅ワークの場合は仕事とプライベートの間を自分で作らないといけません。
仕事する部屋を設けて仕事はそこだけで行う
スマホでは仕事に関することは行わない
など自分なりのルールを作ると良いでしょう。
意思疎通を図るハードルが上がる
対面であれば意思疎通が図れることも、離れて仕事をすることで難しい場合があります。
特に細かい要件確認が必要な仕事をする時などに顕著です。
在宅ワークで必要なスキルとして挙げた、コミュニケーションスキルで心がけるべきことを意識すると良いでしょう。
フリーランスエンジニアの在宅案件を探す代表的な3つの方法
最後に、フリーランスエンジニアが在宅案件を探す代表的な3つの方法を紹介します。
フリーランス向けのエージェント
最も高単価が期待できて効果的な方法は、フリーランス向けのエージェントを使った方法です。
本ブログを運営するフリコンもその一つです。
フリーランス向けのエージェントは、主にあなたに代わって営業をしてくれます。
常駐案件を中心に扱っているエージェントもありますが、中には在宅でできる案件に強いエージェントもあります。
なお、フリコンも在宅で可能な案件を扱っています。
在宅可能な案件は人気なため、すぐに募集を締め切っていることも多いので、お早めにご相談ください。
ビジネスマッチングサイト
ビジネスマッチングサイトも最近は色々なものがあります。
特に代表的なものとして挙げられるのは以下です。
コデアル
SOKUDAN
Workship
単価だけで見ると、エージェントよりも低く次に挙げるクラウドソーシングより高くなりやすいです。
登録しておくと企業からスカウトが来る場合もありますが、基本は自分から企業へアプローチする必要があります。
あなたの希望条件にマッチする案件を見つけたら積極的に応募するようにしましょう。
クラウドソーシングサービス
クラウドソーシングは、ランサーズやクラウドワークスが代表的です。
ビジネスマッチングサイトとの大きな違いは、企業だけでなく個人の方からの依頼も多くある点です。
募集に対して非常に多くの応募があり、高単価なものは特に競合性が非常に高くなります。
そして、案件の特徴としてWebサイト制作やシステム開発が多いので、プログラミングスキルが必須です。
ビジネスマッチングサイトと同様に、興味を持った案件に積極的に応募するようにしましょう。
まとめ
今回は在宅フリーランスエンジニアの実情について解説をしてきました。
新型コロナウイルスの影響により、以前より増して在宅で仕事がしやすくなりました。
しかし、その一方で在宅案件を見つけられずにいる方もいるかと思います。
途中でも解説をした通り、在宅案件を見つけるにはエージェントの活用が効果的です。
特にフリコンはあなた専属のコンシェルジュがつきます。
案件探しからキャリア相談までトータルサポートしますので、お気軽にお問合せください。