フリーランスエンジニアの営業方法6種類と案件獲得の近道|成功のコツも解説
最終更新日:2026/07/17
フリーランスエンジニアの営業方法とは、人脈・マッチングサービス・SNS発信・営業メールなど、自分で案件を獲得するための手段の総称です。会社員と違い営業活動をしないと収入が途切れかねません。「何から始めればいいかわからない」という方に向けて、6つの営業方法と、営業せずに案件を得る近道、成功のコツまで整理します。
先に結論
営業が苦手・初心者・収入を安定させたいなら、まずエージェント登録が最短の近道(利用は基本無料)
自分で営業するなら、難易度の低い「人脈の活用」から始めるのが現実的
フリーランス白書2026でも、最も収入を得た獲得経路は1位「人脈」2位「過去・現在の取引先」3位「エージェントサービス」
営業方法は組み合わせが基本。1つに絞らず、安定経路(エージェント・人脈)と開拓経路(SNS・営業メール)を併用する
成功のカギは「強みの明確化」「受注単価の設定」「相手に合わせた提案」
この記事でわかること
営業せずに案件を獲得する近道(代行・エージェント)
フリーランスエンジニアの営業方法6種類のメリット・デメリット
営業方法の難易度・単価・収入安定性の比較
営業を成功させる5つのコツ
受注単価の決め方と市場相場の確認方法
この記事は、独立したばかり、またはこれから独立するフリーランスエンジニアを主な読者に想定しています。
目次
【近道】営業しないフリーランスエンジニアの案件獲得方法
フリーランスエンジニアの営業方法6種類をわかりやすく解説
フリーランスエンジニアが営業を成功させるためのコツ
まとめ
よくある質問
【近道】営業しないフリーランスエンジニアの案件獲得方法
営業方法を解説する前に、営業よりも近道で効果的な方法から紹介します。それは、営業を自分でやらずに任せる方法で、代表的なのは次の2つです。
営業活動を代行してもらう
エージェントを活用する
前者は、営業が得意な人に代行してもらう方法です。知人に頼む、SNSで探すといった手段があります。ただし依頼相手のスキルによって成果に差が出やすく、手数料や報酬の取り決め・成果物の品質・責任範囲を事前に契約で明確にしておく必要があります。エージェントと比べると案件(収入)が安定しにくい場合もあります。
後者のエージェントは、仕事探しやサポートのプロが間に入るため、希望に合った案件に出会いやすくなります。フリコンもエージェントの一つですが、特に次のような方に向いています。
フリーランス初心者で仕事のツテがない方
案件の間を途切れさせず、収入を安定させたい方
このあと紹介する営業方法を行うのが面倒な方
インフラ・ネットワークエンジニアなど、個人の営業では受注しづらい職種の方
一つでも当てはまるなら、まずエージェントに登録しておくとよいでしょう。利用は基本無料なので、自分で営業する場合でも、いったん登録しておいて損はありません。
ミニFAQ:エージェントと自分での営業は両立できる?
両立できます。エージェントに登録しつつ、人脈やSNSでも並行して案件を探すのは一般的なやり方です。エージェントで収入のベースを確保しながら、自分の営業で単価の高い直請け案件を開拓する、という組み合わせが安定します。
フリーランスエンジニアの営業方法6種類をわかりやすく解説
まず、フリーランス全体がどんな経路で案件を得ているのかを見てみましょう。フリーランス協会「フリーランス白書2026」(2025年度調査・回答者はエンジニア限定ではないフリーランス全体)によると、最も収入を得た仕事の獲得経路は次の順でした。
順位 | 最も収入を得た獲得経路 |
|---|---|
1位 | 人脈(知人の紹介含む) |
2位 | 過去・現在の取引先 |
3位 | エージェントサービスの利用 |
人脈と過去の取引先が上位を占め、エージェントがそれに続く構図です(詳細はフリーランス白書2026(PDF)を参照)。この傾向を踏まえ、代表的な6つの営業方法をメリット・デメリットとあわせて見ていきます。難易度の低い順に紹介します。まず全体像を表で整理します。
営業方法 | 難易度 | 単価の目安 | 収入の安定性 | 初心者向き |
|---|---|---|---|---|
人脈の活用 | 低 | 中〜高 | 中 | ◎ |
ビジネスマッチング | 低 | 低〜中 | 低 | ◎ |
ブログ・SNS発信 | 中 | 中〜高 | 中(時間かかる) | ○ |
営業メール | 中 | 中〜高 | 低 | △ |
飛び込み営業 | 高 | 中〜高 | 低 | △ |
交流会・セミナー | 中 | 中 | 低 | ○ |
上表は各方法の一般的な傾向を編集部で整理したもので、絶対的な基準ではありません。難易度は営業スキルや人脈の有無、単価は職種・スキル・案件内容によって変わります。あくまで方法選びの出発点として活用してください。
方法1.知人や友人など人脈を活用する
白書の「人脈」「過去・現在の取引先」にあたる方法です。既存の関係があるぶん、提案から仕事につながりやすいのが強みです。
メリット:関係があるので仕事に繋がりやすい/人間関係を築く手間が省ける/営業しなくても話が舞い込むことがある
デメリット:契約があいまいになりがち(必ず契約を交わす)/値引きを要求されることがある/前職の取引先を継続する場合はトラブルに注意(会社の規約を確認)
仕事を回してくれそうな知人がいたら、まず聞いてみましょう。日常会話で「Webサイト制作のフリーランスをしている」と伝えておくと、必要なときに声がかかることもあります。
方法2.ビジネスマッチングサービスを活用する
クラウドソーシングをはじめとするマッチングサービスの活用です。ランサーズ、クラウドワークス、コデアル、Workship、Wantedly、ココナラなどが代表例です。特にランサーズ・クラウドワークスは初心者や副業層の利用が多く見られます。
メリット:初心者でも受注しやすい/スポットから長期まで幅広い/時間・場所に縛られにくい
デメリット:エージェントより単価が低め/単発だと収入が安定しにくい/競合が多く提案が通らないことがある
受注には他者との差別化と、要望に沿った的確な提案が重要です。
方法3.ブログやSNSなどの発信から集客する
発信の仕方によっては仕事につなげられます。たとえば「Webサイト制作の情報をブログやSNSで発信→興味を持った人が問い合わせる」という流れです。
メリット:ブログは検索上位に入れば継続的に見てもらえる/濃いファンがつけば継続依頼につながる/情報発信力も身につく
デメリット:発信の仕方次第で仕事に繋がらない/SNSは発信を止めると依頼も止まりやすい/受注まで時間がかかる(少なくとも半年〜)
SNSは媒体ごとに層が異なります。エンジニアの受注には、文字媒体で発信しやすいXが無難です。
方法4.企業の問い合わせフォームから営業メールをする
コーポレートサイトの問い合わせフォームから送るのが一般的です。送り先は「クライアントになりえる企業へ直接」「同業・近い業種へ協業を持ちかける」の2つに分かれます。
メリット:営業先が非常に多い(ただし選定が重要)
デメリット:相手の需要がはっきりしないことが多い/スルーされることも多い(返信がなくて当たり前の心構えで)
方法5.電話や訪問など飛び込み営業を行う
クライアントになりそうな企業を選び、電話や訪問で仕事を探す手法です。メリット・デメリットは営業メールとほぼ同じで、訪問はさらに時間と労力がかかります。相手に煙たがられることも少なくないため、強いメンタルが必要です。
方法6.交流会やセミナーに参加する
交流会やセミナーで人脈を広げ、仕事につなげる方法です。情報はTECH PLAYやconnpassで見つかります。
メリット:勉強しながら人脈を広げ、仕事につながることがある
デメリット:仕事に繋がらない会もあるため選定が必要/オンライン開催は仕事に繋げにくい
フリーランスエンジニアが営業を成功させるためのコツ
ここまで、営業しない方法1つと営業方法6つを紹介しました。どの方法でも共通する、成功のコツが5つあります。
自分の強みと理念を明確にしておく
まず、自分の強みと理念を明確にします。強みは競合にない秀でた点、理念は会社でいうミッション・ビジョン・バリューです。フリコンを運営する株式会社ヘルスベイシスの例では、次のようになります(参照:ヘルスベイシス ミッション)。
ミッション:テクノロジーで少子高齢化の課題を解決する
ビジョン:「可能性」を社会に提供し続ける
バリュー:成長・創造・意識、「個」ではなく「チーム」として成し遂げる
強みは営業でのアピールになり、理念が近いクライアントを選ぶと話が円滑に進みやすくなります。最初から完璧でなくてよいので、ある程度は言語化しておきましょう。
受注単価を決める
会社員は会社が給料を決めますが、フリーランスは自分で決めます。単価を決めておかないと、見積もりが作れません。参考までに、時給別に1か月フル(160時間)稼働した場合の月収の目安は次の通りです。あくまで単純計算で、実際は稼働日数・経費・税金で変わります。
時給3,000円:月48万円
時給4,000円:月64万円
時給5,000円:月80万円
時給6,000円:月96万円
たとえば時給5,000円で毎月160時間稼働すれば、税別で年収およそ1,000万円という計算になります。ただし独立直後は適正単価がわからない方も多いでしょう。その場合はエージェント登録がおすすめです。スキルと経験に合った案件を提示してくれるので、市場単価の目安を把握できます。
自分がどのくらいの単価を狙えるか気になる方は、無料のフリーランスエンジニア単価診断でも市場単価の目安を確認できます。単価を体系的に上げる考え方は「フリーランスエンジニアの単価相場と単価の上げ方」で整理しています。
わかりやすいポートフォリオ・スキルシートを作成する
営業先はあなたの人となりを、ポートフォリオやスキルシート(職務経歴書)で判断します。ポートフォリオはWeb上で作るのがよいでしょう。いずれも、強みが伝わるように記載します。スキルシートの具体的な書き方は「フリーランスエンジニアのスキルシートの書き方」で解説しています。
相手が求めるものを提供する
営業でも実務でも、相手が求めるものを提供するのが最重要です。需要のある相手に的確に提案しましょう。テンプレートは用意しつつ、相手に合わせて最適化することが大切です。コピペの提案は相手に伝わり、発注にはつながりません。
数を積み重ねて質を高めていく
営業未経験のエンジニアがいきなり成功することは稀です。質は数をこなす中で高まります。最初の1〜2か月は仕事に繋がらない、単価が低いこともありますが、気にしすぎる必要はありません。すぐに仕事が取れず資金が不安な場合は、エージェントの利用が安心です。独立後の働き方全体は「フリーランスエンジニアの働き方とは?」も参考にしてください。
まとめ
フリーランスエンジニアの営業方法は、人脈・マッチング・SNS・営業メール・飛び込み・交流会の6種類
営業が苦手・初心者・収入を安定させたいなら、エージェント登録が最短の近道
フリーランス白書2026でも、獲得経路は人脈・過去の取引先・エージェントが上位
1つに絞らず、安定経路と開拓経路を組み合わせるのが安定のコツ
成功のカギは強みの明確化・受注単価の設定・相手に合わせた提案
営業に自信がない方や初心者は、無理に一人で抱え込まず、エージェントを活用するのが近道です。自分の市場単価を知りたい方は、無料のフリーランスエンジニア単価診断から確認してみてください。フリコンは一人ひとりに専属のコンシェルジュがつき、案件探しから参画後までサポートします。
よくある質問
フリーランスエンジニアは営業しないと案件を獲得できませんか?
自分で営業しなくても、エージェントや営業代行を使えば案件を獲得できます。フリーランス白書2026でもエージェントサービスは主要な獲得経路の一つです。営業が苦手な方や初心者は、まずエージェント登録から始めるのが現実的です。
未経験・初心者はどの営業方法から始めるべきですか?
難易度が低く仕事につながりやすい「人脈の活用」と、収入を安定させやすい「エージェント登録」の併用がおすすめです。クラウドソーシングは初心者でも受注しやすい反面、単価が低めなので、実績づくりと割り切って使うとよいでしょう。
営業なしで安定して稼ぐにはどうすればいいですか?
エージェントを軸に、人脈や過去の取引先からの継続依頼を組み合わせるのが安定します。エージェントは案件の切れ目を埋めやすく、収入のベースを作りやすいためです。並行して自分でも直請けを開拓すると、単価と安定性の両方を高められます。
営業メールや飛び込み営業は効果がありますか?
営業先が非常に多い反面、返信率は高くありません。スルーされて当たり前という心構えが必要です。効果を出すには、送り先の選定と、相手の需要に合わせた提案が欠かせません。数をこなす前提の方法です。
フリーランスエンジニアの受注単価はどう決めればいいですか?
まず希望月収から逆算して時給を設定します。ただし独立直後は市場相場がわかりにくいため、エージェントの提示単価や単価診断で目安を把握してから調整するのが安全です。スキルや経験、案件の難易度によって適正単価は変わります。
SNSやブログでの集客はどのくらいで成果が出ますか?
一般的に受注まで時間がかかり、少なくとも半年程度は見ておくのが現実的です。ブログは検索上位に入れば継続的な流入が見込め、SNSは発信を止めると依頼も止まりやすい傾向があります。短期で稼ぎたい場合は他の方法と併用しましょう。
複数の営業方法を同時に使ってもいいですか?
問題ありません。むしろ推奨されます。安定経路(エージェント・人脈)と開拓経路(SNS・営業メール)を組み合わせることで、収入の安定と単価アップを両立しやすくなります。1つの方法に依存すると、その経路が止まったときのリスクが大きくなります。
エージェントの利用は本当に無料ですか?
多くのエージェントは、エンジニア側の利用は基本無料です。エージェントはクライアント企業から手数料を得る仕組みのためです。登録や案件紹介、単価の確認だけでも利用できるので、自分で営業する場合でもまず登録しておくと選択肢が広がります。



