フリーランスデザイナーの単価相場はどれくらい?考え方や決め方を徹底解説
最終更新日:2024/12/04
フリーランスデザイナーの相場はどれくらいだろう? デザイン料をどのように決めれば良いだろう? フリーランスの収入を左右する単価。 特にデザイナーにおいては、デザイン料をいくらにすれば良いのか?迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。 そこで本記事では、フリーランスデザイナーの単価の考え方や決め方を徹底解説していきます。
目次
フリーランスデザイナーの単価の考え方
実案件を時間単価で計算したフリーランスデザイナーの相場
各デザイン料金の単価の決め方
デザイナー単価だけを見るとフリーランス案件獲得は受け身型がオススメ
フリーランスデザイナーが単価を上げるために大事なこと
フリーランスデザイナーの単価の考え方
まずは、フリーランスデザイナーの単価の考え方について、おさえておくべき点をお伝えしていきます。
契約形態によって見るべき観点が違う
フリーランスは契約形態によって働き方が変わります。
代表的な契約形態は以下いずれかです。
(準)委任契約・・・依頼された作業を遂行することが求められる契約形態
請負契約・・・依頼されたものを完成させることにより報酬が払われる契約形態
デザイナーの単価も契約形態によって相場は変わります。
具体的には、契約形態に合わせて以下のように単価を見る必要があります。
(準)委任契約・・・1時間当たりの単価
請負契約・・・各デザインの単価
上記のような違いがありますが、基本はあなたの時間を1時間当たりいくらで売り出すかを決めておけば問題ありません。
なぜなら、後者の請負契約の場合も、各デザインがどれくらい時間がかかるかを算出し、そこから最適な値付けをすればよいからです。
ただし、相場はあくまで参考レベルでOK
ある程度フリーランスデザイナーの相場はあります。
なので、どのくらいが相場なのか次に解説をしていきますが、相場は参考レベルで問題ありません。
なぜなら、あなたはあなた、他のデザイナーは他のデザイナーだからです。
デザイナーの以下のような要素によって、単価は変わってきます。
デザインのスキル
デザイナーとしての経験年数
相場と比較してあなたの単価が低いなら、まずは相場まで市場価値を上げるための努力は大事です。
しかし、逆に相場以上の市場価値があるのであれば、わざわざ相場に合わせる必要はありません。
相場より高い理由をしっかりと価値付けできれば、多少単価が高くても仕事を依頼してくれる企業があるためです。
この点を念頭においた上で、フリーランスデザイナーの相場について見ていきましょう。
実案件を時間単価で計算したフリーランスデザイナーの相場
それでは、時間単価で計算したフリーランスデザイナーの相場について見ていきましょう。
実際の案件を基にしたフリーランスデザイナーの平均年収は695万円ほどです。
この値を基に時間単価を計算すると以下のようになります。
月単価=57.9万円(695万円÷12か月)
日単価=2.9万円(57.9万円÷20日)
時間単価=3,625円(2.9万円÷8時間)
上記の通り、あくまで参考値とはなりますが、時間単価は3,625円ほどです。
フリーランスデザイナー駆け出しで、どのくらいの単価にすれば良いか迷っている方は、まずこの単価を基準に考えてみましょう。
各デザイン料金の単価の決め方
続いて、各デザイン料金の単価の決め方についても見ていきましょう。
あくまでも参考値レベルですが、各デザインの単価は以下の通りです。
Webデザイン:50,000円~/ページ
バナー作成:5,000円~
ロゴ作成:20,000円~
名刺作成:20,000円~
イラスト作成:30,000円~
最低費用が上記なので、スキルや案件によっては大幅に単価が上がることもあります。
上記で見た時間単価3,625円を基に、各デザインにかかる時間を算出すると以下の通りです。
Webデザイン:13.8時間~
バナー作成:1.4時間~
ロゴ作成:5.5時間~
名刺作成:5.5時間~
イラスト作成:8.3時間~
複雑なデザインが必要な場合は、当然上記の時間よりも時間がかかるかと思います。
なので、クライアントから見積もりを求められた際は、あらゆる面を考慮しながら適切な工数を算出すると良いでしょう。
デザイナー単価だけを見るとフリーランス案件獲得は受け身型がオススメ
ここまで、フリーランスデザイナーの単価相場を見てきました。
しかし、ここで一つ気にしなければならないことがあります。
それは、フリーランスは自分で営業活動をして案件を獲得しなければなりません。
5,000円のバナー作成の案件を獲得するために、1時間2時間かかる可能性もあります。
フリーランス駆け出しのデザイナーは特に営業活動ばかりになってしまい、収入が少なくなってしまうことも多いです。
そのため、フリーランス案件は受け身型で獲得するのがオススメです。
受け身で案件を獲得できる方法として、3つの方法を紹介します。
フリーランス向けのエージェント
エージェントは、フリーランスの代わりに案件探しをしてくれるサービスです。
フリーランス向けのエージェントを利用するメリットは色々ありますが、特に以下の点が挙げられます。
収入が安定しやすい
案件探しの手間が省ける
個人では出会えないような企業と出会える
効率よく案件探しをしたい方には特にオススメです。
パッケージ出品型のクラウドソーシング
次にパッケージ・スキル出品型のクラウドソーシングサービスです。
例を挙げると以下のようなものがあります。
ココナラ
ランサーズ
MENTA
パッケージやスキルと名前は違いますが、いずれも自分の得意をサービスとして出品して、購入してもらうスタイルです。
すなわち、一度出品しておけばそこから継続的な仕事に繋がる可能性があるわけです。
ただし、競合が多いと中々クライアントの目に留まらないので、出品の仕方を変えたり内容を見直したりと試行錯誤が必要となります。
SNSやブログで発信する
最後は、SNSやブログでの発信です。
継続的に発信する必要があるので厳密には受け身ではありません。
ですが、XなどのSNS発信することには以下のようなメリットもあります。
デザイナーやフリーランス仲間ができる
考えを整理することができる
情報をまとめて発信する力がつく
フォロワーが増えれば有料コンテンツ販売ができる
案件獲得を目的としてSNSをやるにしても、上記のような副産物があれば非常にメリットが大きいです。
なので、リソースに余裕がある方や上記のようなメリットを享受したい方は、SNSやブログ発信も試してみると良いでしょう。
ただし、すぐに案件を獲得できる可能性は低いので、他の方法で案件を獲得しつつ並行で行うのがオススメです。
フリーランスデザイナーが単価を上げるために大事なこと
最後に、フリーランスデザイナーが単価を上げるために大事なことをお伝えします。
単価を上げるために大事なこととして、3つのポイントを見ていきましょう。
実務経験をしっかり積む
まずは、デザイナーとして実務経験をしっかり積むことです。
残念ながら、世の中にデザイナーは多くいるため、デザイナー未経験の方に仕事が回ってくる可能性は低いです。
そのため、以下の点をおさえながら実務経験を積むようにしましょう。
少なくとも2年、できれば3年以上実務経験を積む(経験豊富な同僚がいる会社での会社員がオススメ)
色々経験しながら、自分の得意分野が何なのかをしっかりと見極める
そして、フリーランスになってからも、経験を積んだ方が良いのは変わりません。
特に安定して仕事が獲得できるようになるまでは、向上心を持って経験を積み重ねていくようにしましょう。
得意分野を強みとする
単価を上げるために大事なことの一つ目の中で、得意分野が何なのかを見極めるべきとお伝えしました。
少し抽象的だったので、具体的に言うと、以下のように特定の分野で自分が得意なものを見つけることが重要です。
BtoB向けのWebデザインが得意
LPのデザインが得意
企業のロゴデザインが得意
バナー作成が得意
女性向け商品のデザインが得意
得意分野が際立ってくると、「〇〇の分野だったら△△さんにお願いしよう」と言われるようになることも。
もしそのレベルまで到達できれば、上記で挙げた単価相場の倍以上にすることも可能です。
経験が豊富な分野を得意分野とするのも良いですが、自分の興味がある分野だとなお良いでしょう。
自分の市場価値をしっかり把握する
最後に、単価を上げるにしても大前提として、自分の市場価値をしっかり把握しておかなければなりません。
なぜなら、単価が上がったと思ったら、実は市場価値よりも低かったということが起こりえるためです。
市場価値を把握するために効果的な方法は、途中で挙げたエージェントサービスに登録することです。
エージェントサービスに登録することで、あなたのスキルに合った案件を紹介してもらえます。
要するに、あなたのスキルや経験がいくらくらいなのか分かるわけです。
そして、より市場価値をしっかり把握するためには、偏りが起こらないようにするために複数のエージェントに登録をするのがオススメです。
案件を獲得したい方はもちろんのこと、市場価値を把握したい方も是非一度フリコンにご相談いただければと思います。
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