フリーランスWebエンジニアの仕事内容とメリットデメリットをわかりやすく解説
最終更新日:2024/12/03
年々エンジニアから独立してフリーランスになる人が増えています。 そして、「フリーランスエンジニア」と聞いて連想される職種で最も多いのは、おそらくWebエンジニアかと思います。 正直、フリーランスWebエンジニアに対するイメージは合っていることもあれば、間違っていることもあります。 そこで今回は、フリーランスWebエンジニアのリアルをお伝えしていきます。
目次
フリーランスWebエンジニアとは
フリーランスWebエンジニアの実際の案件例を紹介
フリーランスWebエンジニアに求められるスキル
フリーランスWebエンジニアになるメリット
フリーランスWebエンジニアになるデメリット
Webエンジニアがフリーランス案件を受注する方法
これからフリーランスのWebエンジニアになろうと思っている方向けに、以下の観点で解説をしていきます。
フリーランスWebエンジニアの仕事内容や年収相場
Webエンジニアに求められるスキル
メリットとデメリット
フリーランスのWebエンジニアとして案件を受注する方法
一つひとつ見ていきましょう。
フリーランスWebエンジニアとは
まずは、フリーランスWebエンジニアとは?という点から見ていきます。
簡単にいうと、WebエンジニアはWebサイトやWebアプリケーションの開発に携わる人です。
仕事内容
具体的な仕事内容としては、以下のようなものの開発・改修・保守・運用などの仕事に携わることです。
ECサイト
Web予約システム
Webサイト
Webサービス
Webアプリケーション
ポータルサイト
日ごろから触れているものなのでイメージがつきやすいかと思います。
それでは、Webエンジニアはどれくらいの年収なのでしょうか?
年収の相場
フリーランスWebエンジニアの年収を見る前に、会社員でのWebエンジニアの年収を見ておきましょう。
マイナビ転職の職種別年収ランキングによると、Webエンジニアに該当する職種の年収は以下の通りとなっています。
システムエンジニア(アプリ設計/WEB・オープン・モバイル系):577万円
WEBコンテンツ企画・制作:562万円
プログラマー(WEB・オープン・モバイル系):549万円
フロントエンドエンジニア・コーダー:548万円
WEBプロデューサー・ディレクター:543万円
システムディレクター・テクニカルディレクター:540万円
平均すると、おおよそ553万円です。
一方、フリーランスの場合はどれくらいの年収になるでしょうか?
フリコンで扱っていたWebエンジニアの案件を無作為に選んだところ、1か月当たりの平均単価は76万円でした。
要するに、年収に換算すると912万円です。
つまり、会社員とフリーランスでは360万円弱違います。
それでは、実際の案件はどのようなものがあるのでしょうか?
フリーランスWebエンジニアの実際の案件例を紹介
フリコンで募集しているWebエンジニアの案件をいくつか紹介すると以下の通りです。
Reactエンジニア 受発注マッチングWebアプリフロント開発
単価 | 70〜80 万円/月 |
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案件詳細 | 【案件】 受発注マッチングWebアプリフロント開発 【内容】 ・アプリのフロント側での要件定義/基本設計/詳細設計/製造/テスト ・必要ドキュメント作成 ・定例MTG対応 |
必須スキル | ・React.js、Next.jsでのフロント基本設計/開発/テスト経験 ・AWS環境下での開発経験 |
Ruby on Railsエンジニア 独自マーケティングシステムサーバーサイド開発
単価 | 80〜90 万円/月 |
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案件詳細 | <概要> 独自マーケティングシステムのサーバーサイド開発 <お仕事内容> ・プロダクトの保守/改善 ・プロダクトのマイクロサービス化、既存システムの改良 ・WebAPIの新規開発、改修、保守/運用 ・プロダクト仕様に関するドキュメントの整備 ・新システムのアーキテクチャ検討 ・自動テストのカバレッジ向上 ・開発部の技術力向上 |
必須スキル | ・Ruby on Railsでの設計〜実装経験 ・オブジェクト指向言語でのWebAPIの開発経験 ・MySQLのスキーマ設計経験 ・AWS、GCPなどパブリッククラウドを用いたインフラ設計/構築経験 |
Goエンジニア AI分析ツールバックエンド開発
単価 | 70〜80 万円/月 |
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案件詳細 | <概要> AI分析ツールバックエンド開発 <お仕事内容> ・機能の要件についての議論 ・機能の要件、画面の設計に基づいて、サービス全体のデータ設計、APIインターフェイスを設計 ・APIを設計し、Swaggerの定義ファイルに書き起こす ・Go/Pythonのソースコードを自動生成 ・DBのモデル定義やロジックを記述し、テストコードを書く ・フロントエンド担当とレビュー、調整、テスト ・テスト環境でのテスト ・デプロイ等 |
必須スキル | ・Go言語を用いた開発経験 ・基本設計~テストのご経験 |
Pythonエンジニア 電子チケットWebアプリ開発
単価 | 70〜80 万円/月 |
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案件詳細 | 【案件名】 電子チケットWEBアプリ開発 【仕事内容】 ・電子チケットWEBアプリの新規開発および機能改修をお願い致します。 ・機能が多数ありドキュメント等が不確実なため、0→1で自走いただきます。 ・開発手法:スクラム開発 ・ツール:AWS、Azure |
必須スキル | ・PythonでのWEBアプリ開発経験:3年以上 ・クラウド環境(AWS/Azureなど)でのサービス運用経験 ・上流工程(要件定義、基本設計)以降の経験:2年以上 ・DBパフォーマンスチューニングの経験 |
Vue.jsエンジニア 既存/新規Webアプリのフロントサイド設計/開発保守
単価 | 50〜60 万円/月 |
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案件詳細 | 内容: ・Vue.jsを利用したコンポーネント設計、実装 ・ワイヤーフレームの作成(画面設計) ・コードレビュー ・開発プロセスや開発環境の改善活動 環境: ・VisualStudio ・VisualStudioCode ・Git ・Docker ・AzureDevOps、AzurePipeline |
必須スキル | Vueを利用したコンポーネント設計、実装 |
「Webエンジニア」と一口で言っても、様々な仕事があることがわかると思います。
上記でも各案件で必要なスキルは記載していますが、フリーランスWebエンジニアに求められるスキルはどのようなものがあるでしょうか?
フリーランスWebエンジニアに求められるスキル
Webエンジニアと言えど、基本的に必要なスキルは以下で解説している内容と変わりありません。
フリーランスエンジニアに必要なスキルとスキルアップで重要なこと
しかし、Webエンジニアに特化した必要なスキルがあるので、3つ紹介していきます。
職種に応じたプログラミングスキル
まずは、職種に応じたプログラミングスキルです。
当然ながらWebサイトやWebアプリケーションなどを開発する際、プログラミングができないと話になりません。
作るものによって必要なプログラミング言語は異なりますが、以下のような言語がよく使われます。
PHP
Ruby
Go言語
Java
JavaScript
React
Vue.js
案件数が比較的多いのはJava/PHP、単価が高いのはGo言語です。
開発環境を構築する力
開発を進めていく上で、本番環境を直接いじるのはご法度です。
本番環境で公開する前に、開発環境で修正をして十分な確認をした上で本番環境へ反映していきます。
既に開発環境が整っている案件に参画することもあれば、開発環境の構築から対応する必要があることもあります。
なので、開発環境を構築する力は持っておいた方が良いでしょう。
XAMPPを使ったローカル環境
MAMPを使ったローカル環境
Dockerを使ったローカル環境
など、目的に合わせて構築できると仕事が円滑に進められます。
合わせてGitも使えるようにしておいた方が良いですね。
開発をする上で基本的なことですが、構築できない方は時間がある時にでも構築できるようにしておきましょう。
ちなみに開発環境を構築できるようになるとシステムの仕組みをより理解できるので、バグやトラブルが発生した際の対応スピードも上がります。
Webマーケティングスキル
最後は特にWebサイト制作で必要なスキルです。
Webサイトを制作してWeb集客につなげたい場合、Webマーケティングが必要となります。
大きい案件であればマーケティング担当が別でいることが多いですが、エンジニアがスキルを持っていると尚良いです。
特に基本的なSEOスキルは持っておいた方が良いと言えます。
SEOとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略。
主にGoogleの検索結果上にて狙ったキーワードで上位に表示させるための施策のことを言う。
Webエンジニアとして特に知っておきたいのはHTML最適化です。
詳しく書くと本題から大きくそれてしまうので、気になる方はぜひご自身で調べてみてください!
続いて、フリーランスWebエンジニアになるメリットとデメリットについて見ていきましょう。
フリーランスWebエンジニアになるメリット
まずはメリットから5つのポイントを見ていきます。
スキルに応じて収入を上げていきやすい
Webエンジニアはスキルに応じて収入を上げやすい仕事です。
特にWebエンジニアとして収入を上げるために必要なポイントとしては、以下の点が挙げられます。
Go言語のように全体的な単価が高いスキルを身につける
エンジニア×マーケティングのようにスキルを掛け合わせる
ディレクションやPMのポジションの仕事をできるようにする
他の職種でも言えることかもしれませんが、Webエンジニアは特に汎用性の高いスキルです。
一つのスキルが身につけば他のスキル体得がスムーズにいきやすいので、収入を上げたい方にオススメと言えます。
働く場所や時間を選びやすい
Webの業界は柔軟な働き方を推進しているところも多く、フリーランスのWebエンジニアは働く時間や場所を選びやすいです。
ポイントは「やすい」というところ。
クライアントによっては、週5日フルタイムで常駐勤務という場合もあります。
逆に請負契約の場合、以下のような形で仕事をすることも可能です。
月の前半:集中して1日10時間くらい休みなしで稼働し成果物を完成させる
月の後半:成果物を確認してもらって何かあれば対応、なにもなければ休みにする
ちなみに働く場所に関しては、Webエンジニアは在宅など自由な場所で仕事をできる可能性が上がります。
自分の仕事が貢献できていると実感しやすい
Webエンジニアが作ったサイトやサービスは目に見えるものが多いです。
そして、中には売上に貢献できていることを確認できるものもあります。
自分の仕事が役に立っていることがわかると仕事のモチベーションにも繋がりますよね。
その反面、同じフリーランスエンジニアでも、以下のような職種は役に立っていることが実感しづらい場合があります。
インフラエンジニア
システムのテスト要員
業務システムの運用保守
それぞれの仕事にメリットやデメリットがあるので良い悪いという話ではありません。
しかし、自分の仕事が目に見えて役に立っていることがわかる方が良い方は、Webエンジニアに向いていると言えます。
クライアントの売上UPに貢献できる
上記でも少し触れた通り、Webエンジニアの仕事はクライアントの売上UPに直結することがあります。
Webサイトのリニューアル案件を例にすればわかりやすいでしょう。
Webサイトをリニューアルする→アクセス数がリニューアル前よりも1.5倍増加→その結果、売上が2倍になる
Webアプリケーションの開発であっても、自分自身が開発に携わったアプリケーションを通じて売上が挙がれば、それは自分が貢献したことになります。
一つ前に挙げたように、売上として数値でわかりやすい成果が挙がるとモチベーションに大きなプラスとなりますよね。
経営層と仕事をできることがある
案件の規模や体制にもよりますが、Webエンジニアの仕事は経営層の方と仕事をできる機会が多いです。
経営層の方と一緒に仕事ができると、以下のようなメリットがあります。
仕事の考え方が勉強になって自分のスキルアップに繋がる
提案したことに稟議が必要な場合、話が通りやすい
気に入ってもらえれば横展開して別の仕事を依頼してもらえる
以上がフリーランスWebエンジニアになるメリットです。
フリーランスWebエンジニアになるデメリット
続いてデメリットについても、3つのポイントで見ていきましょう。
単価はピンキリで稼げない人もいる
上記でフリーランスWebエンジニアの年収相場をお伝えしました。
しかし、あくまで相場なので実際のところはピンキリです。
特にフリコンのようなエージェントサービスを使えば収入は安定しやすいですが、自分で営業する場合は収入が安定しません。
人によっては、クラウドソーシングなどのサービスを頼るしかなくなり、月単価20万にも満たないことがあります。
最新のトレンドをしっかりおさえておく必要がある
Webエンジニアに限った話ではありませんが、最新のトレンドはしっかりおさえておく必要があります。
技術的なところはもちろんのこと、どんなものに需要があるのかなどのマーケティング視点も大事です。
一つの例として、WordPressでのサイト制作を挙げると以下の点はおさえておいた方が良いでしょう。
WordPress本体や使用しているプラグインの最新バージョンや脆弱性に関する情報
JavaScriptなどのライブラリのトレンド
SEO周りのトレンド
トレンドをしっかりおさえるためにも、横の繋がりを持ったり勉強することが不可欠と言えますね。
仕事が思い通り進まず残業過多になることも
3つ目もWebエンジニアに限った話ではありません。
しかし、基本的にWebエンジニアの仕事は「○○までに○○を完成させて納品する」と決めることが多いです。
そのためにスケジュールを引いて対応を進めていきますが、途中で明らかにスケジュール通り進んでいないことが判明する場合があります。
時には追加要望が発生して、元のスケジュールが意味をなさなくなることも。
スケジュールが後ろ倒しにできれば良いですが、そうでない場合は残業するしかないことが多いです。
その結果、残業が多くなって消耗してしまうことも少なくありません。
Webエンジニアがフリーランス案件を受注する方法
最後に、Webエンジニアがフリーランス案件を受注する方法を解説していきます。
詳しくは、「フリーランスエンジニアの営業方法と案件獲得の近道」にて解説をしていますが、特に受注しやすい方法は以下の3つです。
フリーランス向けエージェント
ビジネスマッチングサイト
クラウドソーシング
3つを比較してみると、
単価
高:フリーランス向けエージェント
中:ビジネスマッチングサイト
低:クラウドソーシング
求められるエンジニア経験
多少の実務経験あれば可:クラウドソーシング
実務経験が少なくとも1年以上必要:フリーランス向けエージェント、ビジネスマッチングサイト
というような感じです。
なので、収入を安定させたい方やWebエンジニアの仕事に集中して営業は委託したいという方は、エージェントサービスの利用がオススメです。
また、フリコンもエージェントサービスの一つです。
Webエンジニアの案件を多く扱っており、実際案件に参画された方も多数いらっしゃいます。
あなたにマッチする案件があるか確認するだけでも可能ですので、お気軽にお問合せください。