副業フリーランスの始め方大全!メリットや仕事の探し方を併せて解説
最終更新日:2026/06/15
副業フリーランスとは、会社員として働きながら、本業の合間に個人事業として仕事を請け負う働き方です。収入を増やしながら独立の準備もできる一方、就業規則の確認や確定申告など、始める前に押さえておきたい手続きがあります。この記事では、副業フリーランスのメリットからオススメ職種、必要な手続き、案件の探し方までを順番に解説します。
先に結論
副業フリーランスは「会社員+個人事業」の働き方です。収入アップ・スキルアップに加え、将来の独立をローリスクで試せるのが魅力です。
始める前に必ず会社の就業規則を確認します。副業禁止の会社で見つかると、減給や出勤停止などの処分対象になることがあります。
副業の所得が年間20万円を超えると、所得税の確定申告が必要です。20万円以下でも、住民税の申告は別途必要になるケースがあります。
開業届の提出は必須ではありませんが、青色申告とセットにすると、最大65万円の特別控除や赤字の繰り越しが使えます。
案件の探し方は「エージェント」「ビジネスマッチングサイト」「SNS・ブログ」の3つが軸。まずは複数に登録して、自分に合う方法を見つけるのが近道です。
この記事でわかること
副業フリーランスとは何か、副業の働き方の種類
副業フリーランスを始める5つのメリット
副業に向いているオススメ職種と単価の目安
始める前に必要な手続き(就業規則・開業届・確定申告)と案件の探し方
目次
副業フリーランスとは?
副業フリーランスを始めるメリット
副業フリーランスにオススメの職種
副業フリーランスを始める際に必要な手続き・やること
副業でフリーランス案件を探す方法
まとめ
よくある質問
副業フリーランスとは?
副業フリーランスとは、本業を持ちながら、個人事業主として仕事を請け負う働き方を指します。会社に雇われるアルバイトや派遣とは違い、自分の裁量で仕事を選び、報酬を得るのが特徴です。
フリーランスと副業の関係性
そもそもフリーランスとは、会社や団体に所属せず、自分の経験・スキルを使って収入を得る働き方のことです。一方の副業は、本業の傍らで携わる仕事を指します。副業の就労形態は、大きく次の3つに分けられます。
就労形態 | 雇用関係 | 収入の扱い |
|---|---|---|
個人事業主(フリーランス) | なし(業務委託) | 事業所得・雑所得 |
パート・アルバイト | あり | 給与所得 |
派遣 | あり(派遣会社と雇用) | 給与所得 |
このうち、本業の傍らで自分の事業として仕事を請けるのが「副業フリーランス」です。収入の扱いが給与ではなく事業所得などになるため、後述する確定申告の考え方も変わってきます。
副業の働き方
副業の働き方は人によってさまざまですが、代表的なのは次のパターンです。
本業が始まる前の朝の時間を使う
本業が終わったあとの夜の時間を使う
土日など休日の時間を使う
働く場所は仕事内容に応じて変える(在宅・カフェなど)
中には、本業を時短勤務にして副業と半々で取り組む人もいます。自分の生活リズムに合わせて働けるのが、副業フリーランスの利点です。
副業フリーランスを始めるメリット
副業フリーランスのメリットは多くありますが、特に大きい5つを紹介します。
収入が増える
副業で報酬を得られれば、その分だけ収入が増えます。ここでのコツは、先に目標収入を決めておくことです。たとえば「月収50万円を目標、本業の給料が35万円」なら、副業で必要なのは月15万円です。目標が決まると、どれだけ時間を割くべきかも見えてきます。
仕事の幅が広がる
会社員は決められた枠の中で働くことがほとんどです。副業ではその枠にとらわれず、本業では関われない案件にも挑戦できます。結果として、対応できる仕事の幅が広がります。
付き合う人が増える
会社の仕事だけでは、関わる人は固定されがちです。副業では社外のクライアントや仲間と関わるため、人脈が広がり、これまで接点のなかった人と仕事をする機会も生まれます。
スキルアップできる
仕事の幅が広がり、付き合う人が増えることは、そのままスキルアップにつながります。本業とは異なる進め方や考え方に触れることで、技術面・思考面の両方で引き出しが増えます。
フリーランス転身のハードルが下がる
「いずれ独立したいが、いきなり会社を辞めるのは不安」という人にこそ、副業フリーランスは向いています。次のステップを踏めば、収入の見通しを立ててから独立できます。
会社員のまま副業フリーランスを始める
副業である程度の収入を安定して稼げるようにする
見通しが立ったら退職して専業フリーランスになる
独立に踏み切る判断軸は、副業から独立するタイミングでも詳しく解説しています。
副業フリーランスにオススメの職種
副業にできる仕事は数多くありますが、特に始めやすい3職種を、単価の目安とあわせて紹介します。なお単価は、主要なフリーランス向けエージェントやクラウドソーシングの公開案件をもとにした目安で、スキルや実績によって大きく上下します。
職種 | 主な仕事内容 | 副業での単価目安(公開案件ベース) |
|---|---|---|
エンジニア | Webサイト制作、アプリ・Webサービス開発 | 時間単価3,000〜6,000円程度/月数万〜数十万円 |
デザイナー | Webデザイン、ロゴ・バナー、チラシ制作 | 1案件あたり数千〜数十万円(内容による) |
ライター | Webメディアの記事執筆 | 文字単価1〜5円程度/1記事数千〜数万円 |
エンジニア
すでに本業がエンジニアの人はもちろん、別職種から副業でエンジニアに取り組む人もいます。多いのはWebサイト制作・アプリ開発・Webサービス開発といったWeb系の仕事です。単価相場の詳細はフリーランスエンジニアの単価相場を参考にしてください。
デザイナー
Webデザインのほか、アプリのUIデザイン、ロゴやバナーの画像作成、チラシ・パンフレット制作、イラストなど需要は幅広いです。ポートフォリオを整えておくと受注につながりやすくなります。
ライター
Webメディアの記事執筆を中心に、隙間時間で取り組みやすいのが特徴です。SNSでもライターとして活動する人が増えています。実績が増えると文字単価が上がりやすい職種です。
副業フリーランスを始める際に必要な手続き・やること
副業フリーランスを始めるときにやることは、大きく4つです。事務的な「守り」の手続きと、案件獲得という「攻め」の行動に分けて押さえましょう。
ステップ | やること | ポイント |
|---|---|---|
1 | 就業規則を確認する | 副業の可否と違反時の処分を確認 |
2 | 開業届を提出する(任意) | 青色申告とセットで節税メリット |
3 | 確定申告の準備をする | 所得20万円超で所得税の申告が必要 |
4 | 副業案件を獲得する | 複数の方法を並行して試す |
会社の就業規則を確認する
最初に確認すべきは、勤めている会社の就業規則です。副業を認める企業は増えましたが、いまも禁止している会社はあります。禁止されている会社で副業をすると、次のような処分の対象になることがあります。
減給
一定期間の出勤停止(その間の給与は支払われない)
役職の降格
解雇
違反したときにどの処分になるかも就業規則に書かれているのが一般的です。始める前に、可否と処分の両方を確認しておきましょう。なお、国は副業・兼業を後押しする方針を示しており、厚生労働省の副業・兼業の促進に関するガイドラインも参考になります。
開業届を提出する
副業で継続的な収入の見込みが立つなら、開業届の提出を検討します。提出は必須ではありませんが、青色申告とあわせるとメリットが大きくなります。原則として、事業開始から1か月以内の提出が目安です。
メリット
経費にできる範囲が明確になる
青色申告なら最大65万円の特別控除が受けられる
赤字(損失)を翌年以降に繰り越せる
デメリット
会社を辞めたあと、失業手当を受けにくくなる場合がある
青色申告は記帳の手間が増える
提出方法やメリット・デメリットの詳細はフリーランスエンジニアのための開業届ガイドで解説しています。
確定申告の準備をする
会社員が副業で収入を得る場合、副業の所得(収入−経費)が年間20万円を超えると、所得税の確定申告が必要です。要否の判断は次のとおりです。
ケース | 所得税の確定申告 |
|---|---|
副業(事業・雑所得)の所得が20万円超 | 必要 |
副業の所得が20万円以下 | 原則不要(例:収入100万円・経費81万円で所得19万円なら対象外) |
副業がパート・アルバイト(給与)で年20万円以下 | 原則不要(給与は経費を引かず収入で判定) |
注意したいのは、所得税の確定申告が不要でも、住民税の申告は別途必要になるケースがあることです。20万円ルールは所得税の話であり、住民税には20万円の非課税枠はありません。詳しくは副業エンジニアの確定申告|20万円ルール・住民税の落とし穴を参照してください。
確定申告をするなら、領収書を保管し、会計ソフトを準備しておくとスムーズです。青色申告をする場合は、青色申告承認申請書(原則その年の3月15日まで、1月16日以降の開業は開業から2か月以内)を税務署に提出します。青色と白色の違いは青色申告と白色申告の違いで整理しています。
副業案件を獲得する
手続きが「守り」なら、案件獲得は「攻め」です。案件がなければ副業は始まりません。獲得のコツは次の2点です。
最初から1つに絞らず、複数の方法で並行して探す
サービスを使うなら、それぞれの得意分野を確認してから登録する
副業でフリーランス案件を探す方法
副業案件を探す方法はたくさんありますが、代表的な3つを比較します。
探し方 | 即効性 | 単価の傾向 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
エージェントサービス | 高い | 高単価が狙いやすい | 安定して稼ぎたい人 |
ビジネスマッチングサイト | 中 | 案件による | 職種を絞って探したい人 |
SNS・ブログ発信 | 低い | 自分で設定できる | 長期で指名を増やしたい人 |
エージェントサービスを活用する
フリーランス向けエージェントの中には、副業可能な案件を紹介してくれるサービスがあります。担当者が希望に合う案件を探してくれるため、高単価の案件を獲得しやすいのが利点です。フリコンも副業可能な案件を扱っています。ただし、稼働率の低い副業案件を扱うエージェントは限られるため、対応しているかを調べてから登録しましょう。エンジニアの具体的な探し方は副業エンジニアの案件の探し方も参考になります。
ビジネスマッチングサイトを活用する
ビジネスマッチングサイトも有力な選択肢です。サイトごとに得意な職種が異なるため、自分の職種の案件を多く扱うサービスを選ぶと、マッチングの確率が上がります。
SNSやブログで発信する
SNSやブログでの発信は、案件獲得の土台になります。流れはおおむね次のとおりです。
獲得したい職種に関する情報を発信する
発信に興味を持った人がフォロワー・ファンになる
その中から仕事を依頼したい人が連絡をくれる
エージェントやマッチングサイトに比べて即効性は低いものの、指名で依頼が来る状態を作れれば、安定した受注につながります。長い目で続けるのがコツです。
まとめ
副業フリーランスは、会社員の安定を保ちながら収入とスキルを伸ばし、将来の独立をローリスクで試せる働き方です。始める前に、次のポイントを押さえておきましょう。
副業フリーランスは「本業+個人事業」。給与ではなく事業所得などとして扱われる
始める前に就業規則を確認し、違反時の処分まで把握しておく
副業の所得が20万円を超えたら所得税の確定申告が必要。住民税の申告は別途必要なケースもある
開業届+青色申告で節税メリットを活かせる
案件は「エージェント」「マッチングサイト」「SNS発信」を並行して探すのが近道
副業案件を探すなら、まずはフリコンの案件検索で副業可能な案件をチェックしてみてください。人気の案件はすぐ締め切られることも多いため、無料登録だけ先に済ませておき、良い案件が出たら相談する形でも問題ありません。
参考にした一次情報は次のとおりです。
よくある質問
会社に黙って副業はばれますか?
確実にばれない方法はありません。よくあるきっかけは、副業の所得によって住民税の額が変わることや、年末調整の書類、同僚からの噂などです。住民税の通知から気づかれる可能性はありますが、必ず把握されるわけではなく、自治体や徴収方法によっても変わります。いずれにせよ、不安なら副業を認めている会社で取り組むのが安全です。
副業でどれくらい稼げますか?
人によって幅があり、月数万円の人から、本業に近い額を稼ぐ人までさまざまです。公開案件ベースでは、エンジニアの副業で月数万〜数十万円が一つの目安ですが、稼働時間とスキルで大きく変わります。まずは「副業で稼ぎたい額」を決め、それが実現できる職種と時間配分を選ぶことが大切です。
副業をする際に注意すべき点は何ですか?
主に3点です。本業を疎かにしないこと(就業規則の処分対象になり得ます)、本業と副業の情報を混同しないこと(特に機密情報は秘密保持契約違反になります)、そして確定申告を正しく行うことです。
開業届は必ず出さないといけませんか?
必須ではありません。ただし青色申告とセットにすると、最大65万円の特別控除や赤字の繰り越しが使えます。継続的に収入が見込めるなら、提出を検討する価値があります。
副業の所得が20万円以下なら何もしなくてよいですか?
所得税の確定申告は原則不要ですが、住民税の申告は別途必要になることがあります。20万円ルールは所得税に限った話で、住民税には適用されません。お住まいの自治体の案内を確認してください。
副業を始めるのに資格は必要ですか?
エンジニア・デザイナー・ライターなどの職種では、資格は必須ではありません。実務でのスキルやポートフォリオの方が重視されます。まずは小さな案件で実績を作るのが近道です。
本業がエンジニアでなくても副業エンジニアになれますか?
なれますが、一定の学習と実績づくりが前提になります。未経験から始める場合は、小規模な制作案件やクラウドソーシングで経験を積み、徐々に単価を上げていく流れが現実的です。
副業とフリーランス専業はどちらから始めるべきですか?
収入が不安定になるリスクを抑えたいなら、まずは副業から始めるのがおすすめです。副業で安定して稼げる目処が立ってから独立すれば、専業移行のハードルを下げられます。



