Shopify案件の単価相場|テーマ開発とアプリ開発の違いと探し方
最終更新日:2026/10/02
Shopify案件とは、Shopifyで構築されたECサイトのテーマ開発・アプリ開発・ヘッドレス実装などを請け負う仕事です。Liquidを覚えれば稼げるのか、単価はどこで決まるのか。案件タイプ別の相場と必要スキル、実務未経験からの入り方まで整理します。
先に結論
Shopify案件はテーマ開発/アプリ開発/Plus導入・移行/ヘッドレスの4タイプに分かれ、必要スキルと単価帯がタイプごとに違います
Liquidはテーマ開発の入口ですが、Liquid中心でテーマ改修のみを主業務にする場合は、公開案件ベースでは単価が伸びにくい傾向があります
単価を押し上げているのは、Admin APIやStorefront APIを使った実装経験と、ECの売上指標に踏み込める人です
探し方としては、エージェントでは「EC」「Shopify」のタグ、クラウドソーシングでは「Shopify 構築」「Liquid」のキーワードで絞るのが実務的です
公開アプリを出す場合、Shopify公式のレベニューシェアは最初の100万USDまで0%、超過分15%(2025年1月1日以降の総収益が対象)です
この記事でわかること
Shopify案件の4タイプと、それぞれの業務イメージ
案件タイプ別の単価レンジ(観測ベースの目安と、その母集団)
Liquidでできること・できないことの境界
Web制作出身/バックエンド出身/実務未経験それぞれの入り方
受注前に確認しておくべき項目のチェックリスト
対象読者は、HTML・CSS・JavaScriptの実務経験があり、Shopifyを案件の軸にするか検討しているフリーランスエンジニアです。EC業界の案件全体を俯瞰したい場合は、EC・小売業界のフリーランスエンジニア案件|単価相場・主要職種・必要スキルを解説で職種別に整理しています。
目次
Shopify案件の4タイプ
Liquidとテーマ開発の実務
Shopify案件の単価相場(タイプ別)
案件タイプ別に必要なスキル
公開アプリのレベニューシェアという選択肢
ケース別|Shopify案件への入り方
よくある失敗と対策
受注前チェックリスト
まとめ
よくある質問
Shopify案件の4タイプ
結論として、Shopify案件は実装レイヤーで4つに分かれます。同じ「Shopify案件」でも求められるものが違うため、まずどのタイプを狙うかを決めてください。
条件として、タイプをまたぐ案件も実在します。テーマ改修とカスタムアプリ開発がセットで発注されるケースなどです。例外的に、運用保守だけを切り出した軽い案件もあります。
案件タイプ | 主な業務 | 中心スキル | 商流の傾向 |
|---|---|---|---|
テーマ開発・カスタマイズ | ストア構築、デザイン実装、セクション追加 | Liquid、HTML/CSS、JavaScript | 制作会社経由・直請けが多い |
アプリ開発 | 公開アプリ/カスタムアプリの開発 | Admin API、Remix、Node.js、TypeScript | 開発会社経由・SaaS事業者直 |
Plus導入・移行 | 他カートからの移行、Shopify Plus設定 | 要件定義、データ移行、Shopify Flow | 元請・上流寄り |
ヘッドレス | Storefront APIを使った独自フロント実装 | React、Next.js/Hydrogen、GraphQL | 事業会社直・大型案件 |
テーマ開発・カスタマイズ
主要エージェントの公開案件ベースでは、募集数が多く見られるのがこのタイプです。既存テーマを土台に、デザインカンプどおりの見た目へ寄せ、セクションやブロックを追加していきます。
Shopify公式のテーマ開発ドキュメントでは、テーマはLiquid・HTML・CSS・JavaScript・JSONを組み合わせて構築すると説明されています。Shopify CLIでローカル開発し、Theme Checkで規約違反を潰す流れが公式の推奨です。
実務でよく出るのは、カート周りの導線改修、レビューアプリの埋め込み調整、商品オプションの出し分けあたりです。地味ですが、売上に直結する箇所なので差し戻しも多い。
アプリ開発
Shopifyの機能を拡張するアプリを作る案件です。App Storeに並ぶ公開アプリと、特定ストア専用のカスタムアプリで性質が大きく変わります。
カスタムアプリは「この店の在庫連携だけ作ってほしい」という受託に近く、要件が閉じています。公開アプリは不特定多数のストアにインストールされる前提なので、マルチテナント設計・課金処理・審査対応まで必要になります。
アプリ開発ではAdmin API(GraphQL)を叩く場面が中心です。APIの考え方そのものに不安があるなら、GraphQLとは?REST APIとの違い・メリット・案件動向・将来性をフリーランス視点で解説を先に押さえておくと入りやすくなります。
Plus導入・移行
Shopify Plus(大規模運用向けの上位プラン)の導入や、他のECカートからの移行を支援する案件です。コードを書く比率が下がり、要件整理・データ移行設計・社内調整の比重が上がります。
商流が上流に寄るぶん単価は高めですが、実装だけやりたい人には向きません。移行案件では、想定外のデータ不整合が発生しやすいです。
ヘッドレス(Hydrogen・Storefront API)
フロントをShopifyのテーマから切り離し、Storefront APIから商品データを取得して独自に実装する構成です。ShopifyはReact系の開発基盤としてHydrogenを公開しており、公式サイト上ではRemixをベースに構築されていると説明されています。
ただしHydrogenの立ち位置は変化の途中にあります。2026年にはフレームワーク非依存のツールキットへ寄せる開発者プレビューも公開されているため、採用を検討するときは公式ドキュメントで執筆時点の最新構成を必ず確認してください。本記事執筆時点の情報をそのまま前提にしないほうが安全です。
ベースとなるRemixの思想はRemixとは|特徴・Next.jsとの違い・React Router v7統合を解説で整理しています。CMSを切り離す構成全般についてはヘッドレスCMS案件動向|フリーランス単価・主要CMS・必須スキルを解説が近い話題です。
ミニFAQ:テーマ開発とアプリ開発、どちらから入るべき?
Web制作の実務経験があるならテーマ開発が最短です。サーバーサイドの実務経験があるなら、テーマを飛ばしてカスタムアプリから入るほうが単価の立ち上がりは早くなります。
ミニFAQ:ヘッドレスは必ずHydrogenを使う?
いいえ。Storefront APIはGraphQLで公開されているため、Next.jsやNuxtなど他の構成でも実装できます。公開案件でもNext.js指定のものが見られます。
Liquidとテーマ開発の実務
結論から言うと、Liquidは習得コストが低い代わりに、それ単体では差別化しにくい技術です。テーマ開発の入口としては有効ですが、ゴールに置くと単価が伸びにくい傾向があります。
Liquidでできること・できないこと
LiquidはShopify公式のテンプレート言語で、商品・コレクション・カートといったストアのデータをテンプレートに流し込む役割を担います。条件分岐やループは書けますが、汎用のプログラミング言語ではありません。
できないことを把握しておくと、見積もりの精度が上がります。
外部APIをLiquidから直接呼び出すことはできない
サーバーサイドで重い処理を回すことはできない
データベースを自前で持つことはできない
これらが必要になった時点で、アプリ側(Admin API)やApp Proxy、あるいはフロントのJavaScriptに処理を逃がす設計判断が発生します。この切り分けができるかどうかが、テーマ専業の人と単価が伸びる人の最初の分かれ目です。
Online Store 2.0とセクション設計
Online Store 2.0では、どのテンプレートにもセクションを追加・削除できる構造になりました。運用担当者が管理画面から自由に組み替えられるため、どこまでを管理画面で可変にするかの設計が実装者の腕の見せどころになります。
ここを雑に作ると「文言を直すたびにエンジニアに依頼が飛ぶ」状態になり、クライアント満足度が落ちます。逆に可変にしすぎるとデザインが崩壊する。この塩梅を握れる人は継続発注されやすい。
Liquid習得にかかる時間の目安
HTML・CSS・JavaScriptの実務経験がある人なら、既存テーマの編集ができるレベルまでは2〜4週間程度を目安にするケースがあります。これは公式チュートリアルとテーマ1本の模写を前提にした経験則ベースの目安で、統計的な裏付けがあるものではありません。学習に充てられる時間によって当然前後します。
一方、ゼロからのスクラッチ構築や、パフォーマンス要件のあるテーマ改修まで含めると、数か月単位の実務が必要になります。「Liquidは簡単」という評判は前者だけを指していると考えてください。
Shopify案件の単価相場(タイプ別)
週4〜5日の準委任の公開案件ベースでは、テーマ開発中心なら月50〜70万円前後、API実装やヘッドレスまで担えると月70〜100万円前後が目安です。
この数字の母集団を補足します。2026年10月時点で確認した国内の主要フリーランスエージェント数社の公開案件ページと、クラウドソーシング(ランサーズ・クラウドワークス等)の公開募集のうち、Shopifyを要件に含むものを観測ベースで整理した目安です。首都圏・フルリモート中心、実務経験2〜3年以上を想定しています。Shopify単体を要件に挙げる公開案件は、同時点で確認した範囲では各社数件から十数件規模にとどまります。案件数も単価も時期によって動くため、レンジの幅は広めに見てください。
テーマ開発・カスタマイズの単価帯
契約形態 | 単価の目安 | 想定される実務経験 |
|---|---|---|
準委任・週4〜5日 | 月50〜70万円前後 | Web制作実務2〜3年+Shopify構築経験 |
準委任・週2〜3日 | 月25〜40万円前後 | 同上(稼働按分) |
受託・スポット単発 | 1案件10〜50万円程度 | テーマ改修〜小規模構築 |
スポット案件の幅が大きいのは、「既存テーマの一部改修」から「デザインカンプからの新規構築」まで同じ括りで募集されるためです。工数見積もりの精度がそのまま収益性に跳ね返ります。
アプリ開発・ヘッドレスの単価帯
案件タイプ | 単価の目安(週4〜5日) | 求められる要素 |
|---|---|---|
カスタムアプリ開発 | 月60〜90万円前後 | Admin API(GraphQL)実装、Node.js/TypeScript |
ヘッドレス実装 | 月70〜100万円前後 | React/Next.jsまたはHydrogen、Storefront API |
Plus導入・移行の上流 | 月80〜110万円前後 | 要件定義、データ移行設計、ステークホルダー調整 |
まずは公開案件ベースで上記が目安です。非公開案件については、Plus導入やマルチストア展開など個別性の強い要件で別途提示されるケースがあり、公開案件のレンジとは分けて考えてください。非公開の条件をそのまま「自分が狙える相場」と読むと期待値がずれます。
単価がどう決まるかの構造自体はフリーランスエンジニアの単価の決まり方|商流・スキル・需給の仕組みで詳しく整理しています。フロントエンド全体のレンジと比べたい場合はフロントエンドエンジニアのフリーランス単価相場|経験別・技術別レンジと動向が参考になります。
自分がどのくらいの単価を狙えるか気になる方は、無料のフリーランスエンジニア単価診断で現在の市場単価の目安を確認できます。単価を体系的に上げる考え方は『【2026年最新版】フリーランスエンジニアの単価相場と単価の上げ方とは?』で整理しています。
単価が伸びる人と頭打ちになる人の分岐
公開案件ベースでは、Liquidとテーマ改修を中心に据える人材は月50〜60万円台に収まりやすい傾向があります。テーマ編集は習得コストが低く、同じことができる人が一定数いるためです。ただし直請けや制作会社との継続契約で商流を短くできている場合は、この限りではありません。
レンジの上側で募集されているのは、次のような要素を持つ人です。
Admin APIやStorefront APIを使った実装経験がある
複数ストア・多言語・多通貨など、運用が複雑な環境を扱った経験がある
CVR・カゴ落ち率といったEC指標から逆算して改修提案ができる
決済・在庫・基幹システムとの連携を設計した経験がある
4つ目は特に効きます。ECは外部システムとの接続点が多く、ここを任せられる人は代替が利きにくい。
ミニFAQ:Shopify専業でも案件は途切れませんか?
テーマ開発だけに絞ると、繁忙期(年末商戦前など)と閑散期の差を受けやすくなります。React/TypeScriptなど汎用スキルを併せ持ち、Shopify以外のフロント案件にも応募できる状態にしておくと稼働の谷を埋めやすくなります。
案件タイプ別に必要なスキル
結論として、テーマ開発とアプリ開発では求められるスキルの重なりが思ったより小さいです。募集要件を読み違えると応募がかみ合いません。
共通の前提スキル
どのタイプでも前提になるのは次の範囲です。
HTML・CSS・JavaScriptの実務レベルの読み書き
Gitによるバージョン管理とレビュー対応
レスポンシブ実装とブラウザ互換の基本的な勘所
Shopify管理画面の操作理解(商品・コレクション・ディスカウント・配送設定)
4つ目を軽視しがちですが、クライアントは管理画面の言葉で話してきます。「メタフィールドで持たせたい」と言われて通じないと、打ち合わせが進みません。
アプリ開発・ヘッドレスで求められる追加スキル
ここから先が単価の差になる部分です。
Admin API/Storefront APIの実装経験(いずれもGraphQLが中心)
OAuthによるアプリ認証フローの理解
Webhookを使ったイベント駆動の実装
Node.js/TypeScriptでのサーバーサイド実装
React(Hydrogenを使う場合はRemixベースの構成理解)
型の扱いに不安があればTypeScriptとは?JavaScriptとの違いや年収、将来性について解説、Reactの基礎からならReactとは?初心者向け入門解説|できること・人気の理由までから入ると流れがつながります。
なおShopifyのアプリ開発では、公式が提供するテンプレートやライブラリ(Shopify CLIのアプリテンプレート、公式のAPIクライアント)と、コミュニティ製の外部ライブラリが混在します。公式機能・公式パッケージ・外部ライブラリの3層を区別して理解しておくと、メンテナンス性の判断を誤りません。
公開アプリのレベニューシェアという選択肢
受託だけでなく、公開アプリを出してストック収益を狙う道もあります。制度面は公式に明記されているため、ここは正確に押さえておきましょう。
Shopify公式のレベニューシェアのドキュメントによると、2025年1月1日以降に発生した総アプリ収益のうち、最初の100万USDまでは開発者が100%を受け取り、それを超える部分に15%のレベニューシェアが適用されます。App Storeへの登録はパートナーアカウントあたり19USDの一度きりの費用、課金には別途2.9%の決済処理手数料がかかります。
前年に2,000万USD以上の収益がある開発者、または会社全体の売上が1億USD以上の事業者は、全収益に15%が適用されます。個人や小規模チームであれば、実質的に100万USDまでの枠内で考えて差し支えありません。
ただし現実的な注意点があります。公開アプリは作って終わりではなく、審査対応・サポート窓口・Shopify側のAPIバージョン更新への追随が継続して発生します。受託と並行する場合は、アプリ保守に割く時間を月の稼働計画に最初から織り込んでおいてください。収益化までの期間も読みにくいため、受託の収入を確保したうえで始めるのが現実的です。
ケース別|Shopify案件への入り方
ケース1:Web制作・フロントエンド出身
最短ルートです。既存のHTML・CSS・JavaScriptの土台がそのまま使えます。
無料のShopifyパートナーアカウントで開発ストアを作る(本番費用はかからない)
公式のDawnテーマを土台に、セクション追加とスキーマ定義を一通り触る
架空ストアを1本仕上げてポートフォリオにする
クラウドソーシングで小規模な改修案件を数件こなし、実績として提示できる状態にする
この流れで、着手から2〜3か月程度で有償案件に応募できる状態を作っている人が見られます。ポートフォリオの見せ方はフリーランスエンジニアのポートフォリオの作り方|採用される構成・実例・NDA配慮まで徹底解説が参考になります。
ケース2:バックエンド・サーバーサイド出身
テーマ開発を経由せず、カスタムアプリ開発から入ったほうが単価の立ち上がりは早くなります。
Admin APIはGraphQLベースなので、REST中心のキャリアだとここが最初の壁です。OAuthのアプリ認証フローとWebhookの受け口さえ押さえれば、残りは通常のWebアプリケーション開発と大きく変わりません。
Liquidは「読める」程度で十分なケースが多く、テーマ側の実装はフロント担当と分業になる現場もあります。
ケース3:実務未経験・経験が浅い
正直に言うと、Shopify単体を武器に未経験から準委任案件を取るのは簡単ではありません。公開案件の多くが実務経験2〜3年以上を要件に挙げています。
現実的な順序は、クラウドソーシングで小規模な改修案件を積み、Web制作の実績を作ったうえでエージェント案件に移る流れです。副業として始める場合の探し方は副業エンジニアの案件の探し方|サイト比較・単価相場・確定申告まで完全ガイドにまとめています。
案件探しの入口としては、エージェントでは「EC」「Shopify」のタグ、クラウドソーシングでは「Shopify 構築」「Liquid」のキーワードで絞り込むのが実務的です。フリコンでもフリーランスエンジニアの案件一覧から条件を指定して探せます。
応募書類の書き方で詰まる場合はフリーランスエンジニアのスキルシートの書き方を徹底解説!記入例や今すぐ使えるフォーマットも紹介!を参照してください。
よくある失敗と対策
アプリの仕様をテーマ側で無理やり実装してしまう
外部API連携や重い集計処理をLiquidとフロントのJavaScriptだけで押し込むと、表示速度と保守性の両方が犠牲になります。処理をどこに置くかの判断は着手前に握っておきましょう。
インストール済みアプリの影響を見積もりに入れていない
稼働中のストアには、レビュー・ポイント・サブスクなど複数のアプリが入っています。これらがテーマのコードに注入したスクリプトと衝突し、想定外の工数が発生するケースが頻発します。見積もり前に管理画面でインストール済みアプリを必ず確認してください。
ストアの本番データで検証してしまう
開発ストアやテーマのプレビュー機能を使わずに本番で作業すると、公開中の売上に直接影響します。Shopify CLIのローカル開発環境と、未公開テーマでの検証を徹底してください。
EC指標の話についていけず、御用聞きで終わる
ECの発注者はCVRや客単価の言葉で話します。実装だけを受け身でこなしていると、改修の提案ができず単価交渉の材料も作れません。
契約範囲に運用保守が含まれているか曖昧なまま進める
「公開後のちょっとした修正」がどこまで含まれるかは、案件ごとにかなり違います。契約前の確認観点は業務委託契約書の確認ポイント|フリーランスエンジニアが締結前に見る条項とチェックリストに整理されています。
受注前チェックリスト
Shopify案件に特有の、着手前に確認しておくべき項目です。見積もりのブレを減らすために使ってください。
確認項目 | 確認する理由 |
|---|---|
対象プランはShopifyかShopify Plusか | Plus限定機能(Shopify Functions等)の可否が変わる |
既存テーマはOnline Store 2.0対応か | 旧テーマ(vintage)だとセクション構造が異なり工数が増える |
インストール済みアプリの一覧 | テーマへのスクリプト注入による競合リスクを事前に把握する |
テーマはGitHub連携されているか | 連携がないと複数人作業時の差分管理が煩雑になる |
多言語・多通貨の有無 | Markets設定の有無で実装範囲が大きく変わる |
商品点数とバリエーション数 | 一覧ページの表示パフォーマンス要件に直結する |
管理画面・GitHub・アプリ設定の権限範囲 | 権限が下りないと着手後に作業が止まり、進行とスケジュールに直結する |
本番反映の承認フロー | 公開作業の権限と手順が決まっていないと差し戻しが増える |
運用保守の範囲と期間 | 公開後の修正対応が契約に含まれるかを明確にする |
案件そのものの調査観点はフリーランス案件の事前調査|企業・現場・商流の調べ方と質問リストも併せて確認してください。
まとめ
週4〜5日の準委任の公開案件ベースでは、Shopify案件はテーマ開発中心で月50〜70万円前後、API実装やヘッドレスまで担えると月70〜100万円前後が目安です。Liquidは入口としては優秀ですが、単価の上限を左右しているのはAPI実装経験とEC指標への理解のほうです。
Shopify案件はテーマ開発/アプリ開発/Plus導入・移行/ヘッドレスの4タイプに分かれる
上記の単価は2026年10月時点の公開案件を観測ベースで整理した目安で、週4〜5日の準委任を想定している
Liquidは外部API呼び出しやサーバーサイド処理ができないため、この境界を理解すると設計判断ができる
単価が伸びるのは、Admin API/Storefront APIの実装経験と、基幹システム連携を設計できる人
公開アプリのレベニューシェアは最初の100万USDまで0%、超過分15%(2025年1月1日以降の総収益が対象)
受注前にプラン種別・Online Store 2.0対応・インストール済みアプリ・運用保守範囲を必ず確認する
次のステップとしては、まずパートナーアカウントで開発ストアを作り、Dawnテーマでセクション追加を一通り触ってみてください。そのうえで、自分が狙うべきレンジをフリーランスエンジニア単価診断で確認し、実際の募集条件と照らし合わせると、次に埋めるべきスキルが具体的に見えてきます。
参照した一次情報は以下のとおりです。
よくある質問
Liquidだけ覚えればShopify案件は取れますか?
小規模なテーマ改修であれば取れるケースはあります。ただし準委任の継続案件になると、JavaScriptでの挙動制御やAPI連携を求められる募集が中心です。Liquidは入口であって、それ単体を完成形と考えないほうが安全です。
Shopifyの開発環境を作るのに費用はかかりますか?
パートナーアカウントの作成と開発ストアの利用は無料です。公開アプリをApp Storeに登録する場合のみ、パートナーアカウントあたり19USDの一度きりの費用がかかります。
WordPressやEC-CUBEの経験はShopify案件で評価されますか?
評価されます。特に他カートからの移行案件では、移行元の構造を理解している人が重宝されます。ただしLiquidとテーマアーキテクチャはShopify固有なので、別途キャッチアップが必要です。
Shopify Plusの案件は個人でも受けられますか?
受けられます。ただし実装単体より、要件定義や移行設計を含む上流の募集が多く、ECサイトの運用経験や大規模データの移行経験を要件に挙げる案件が目立ちます。
公開アプリで生活できる水準まで収益化できますか?
可能性はありますが、期間が読めません。審査対応・サポート・APIバージョン更新への追随が継続的に発生するため、受託収入を確保したうえで並行して進めるのが現実的です。
Shopifyの認定資格は案件獲得に有利ですか?
Shopifyはパートナー向けに学習プログラムと認定を提供しています。あると選考の補助材料にはなりますが、公開案件の必須要件に挙がることは多くありません。実績として見せられる構築物のほうが優先される傾向があります。
ヘッドレス構成の案件はどのくらいの頻度で出ますか?
テーマ開発と比べると募集数は少なめです。パフォーマンス要件が厳しいブランドや、既存のWebサービスとECを統合したい事業会社からの募集が中心になります。
海外のShopify案件を受けることはできますか?
クラウドソーシングのグローバルプラットフォーム経由であれば受注は可能です。ただし時差とドキュメント・コミュニケーションの言語が英語になる点、報酬の受け取りに為替と送金手数料が絡む点を事前に確認してください。
Shopifyの案件単価は他のECプラットフォームと比べてどうですか?
公開案件を見る限り、Shopify単体の案件はWeb制作寄りのレンジに収まりやすく、基幹連携や独自実装が絡むほど上のレンジに寄る構造です。EC業界全体の職種別レンジはEC・小売業界のフリーランスエンジニア案件|単価相場・主要職種・必要スキルを解説で比較できます。
テーマのカスタマイズはどこまでやるとアプリ開発になりますか?
外部システムとのデータ連携、管理画面への独自UI追加、Webhookを使った非同期処理が必要になった時点でアプリ側の領域です。Liquidから外部APIを直接呼べないことが実質的な境界線になります。
週2〜3日のShopify案件はありますか?
あります。運用保守フェーズに入ったストアでは、週2〜3日や月の稼働上限を決めた形での募集が見られます。ただし単価は稼働に応じた按分が基本です。
Shopify案件で英語のドキュメントは必須ですか?
必須ではありませんが、公式ドキュメントとAPIリファレンスは英語版のほうが更新が早く情報量も多いため、読めると実務の速度が上がります。
