Webデザイナーはやめとけ・いらないは本当?理由と将来性・向いている人を解説
最終更新日:2026/06/16
「Webデザイナーはやめとけ」「いらない」と言われる背景は、とくに未経験〜中堅の会社員や受託中心の環境で、年収が伸びにくい・長時間労働になりやすい・他者と差別化しづらい、という3点が指摘されやすい点に集約されます。ただ、需要そのものがなくなったわけではありません。本記事では、やめとけ・いらないと言われる理由を年収データとあわせて整理し、これから生き残れるWebデザイナーの条件と、フリーランスという選択肢について解説します。
先に結論
結論:「やめとけ・いらない」は一部の働き方・領域に当てはまる話で、職種としては今後も需要が残る。未経験で即高収入は厳しいが、成果設計まで担える人なら十分に狙える
「やめとけ」と言われる主因は、会社員Webデザイナーの年収の伸びにくさ・長時間労働・差別化の難しさの3つ
会社員の平均年収はおおむね420〜490万円台。フリーランスは案件単価ベースで平均670万円前後という目安もあるが、週5日稼働・実務経験ありが前提で、稼働日数やスキルで大きく変動する
「いらない」論の背景はノーコードツールと生成AIの普及。ただし戦略設計や成果に責任を持つデザインは相対的に評価されやすく、需要が残りやすい
生き残るのは「マーケ視点で考えられる」「得意分野が突出している」「AIを使いこなす」Webデザイナー
年収・働き方の自由度を重視するなら、スキルが固まった段階でのフリーランス転向が有力な選択肢
この記事でわかること
Webデザイナーが「やめとけ・いらない」と言われる具体的な理由
会社員とフリーランスの年収・働き方の違い
生成AI・ノーコード時代に淘汰されない Webデザイナーの条件
Webデザイナーに向いている人の特徴とフリーランス独立の判断材料
目次
Webデザイナーはやめとけと言われる理由
Webデザイナーのメリットとオススメする理由
Webデザイナーはいらないと言われることも
Webデザイナーがオススメな人の特徴
今後必要とされるWebデザイナーの特徴
年収と裁量を重視するならフリーランスが有力
まとめ
よくある質問
Webデザイナーはやめとけと言われる理由
まずは「やめとけ」と言われる理由から見ていきます。いろいろと言われますが、ここでは代表的な3つに絞ります。いずれも会社員として働く場合に起こりやすい問題で、働き方を変えると解消できるものも含まれます。
会社員Webデザイナーは給料が低い傾向にある
「やめとけ」と言われる最大の理由が、会社員Webデザイナーの年収水準です。掲載求人の集計や転職サイトのモデル年収をもとにすると、おおむね420〜490万円台に収まります(いずれも集計の性質が異なるため、同じ「平均」でも意味が違う点には注意が必要です)。
調査・母集団 | Webデザイナーの年収目安 |
|---|---|
求人ボックス 給料ナビ(掲載求人の集計) | 約423万円 |
マイナビ転職 職種別モデル年収平均ランキング | 490万円(322職種中216位) |
厚生労働省 job tag(職業情報提供サイト) | 全職種平均をやや下回る水準 |
職種別の比較では、高水準とは言いにくい数字です。いずれも求人ボックスの掲載求人ベースで比べると、近い畑のWebエンジニアは約462万円、システムエンジニアは約516万円。同じ集計でも、Web系のなかで差がつきやすい点は知っておきたいところです。数字の出典はマイナビ転職のランキング、厚生労働省 job tag、求人ボックス 給料ナビ(Webデザイナー)で確認できます。
労働時間が長い会社も少なくない
2点目は労働時間です。会社によりますが、Webデザイナーの業務は次のように納期が決まっているものが中心です。
企業のWebサイトやLP(ランディングページ)のデザイン
ロゴやバナーなどの制作
納期に間に合いそうになければ残業で対応することも珍しくありません。人員が足りない会社では特に長時間労働になりがちで、制作会社や小規模組織の一部では残業代が十分に出ないこともあります。時間あたりの単価で見ると、見かけの年収以上に割に合わないと感じるケースもあります。
他者と差別化できず大変な思いをする人も多い
3点目は差別化の難しさです。Webデザインの仕事は、内容によっては一定のスキルがあれば対応できるものも多くあります。そのため差別化できず、次のような悩みを抱える人もいます。
そもそも案件を獲得できない
獲得できても、安い報酬で受けざるを得ない
結果的に、望む報酬を得るために長時間労働で消耗する
これは特にフリーランスで起こりがちな問題です。スキルや経験がまだ浅いうちは、こうした悩みから辞めようか迷う人も少なくありません。
ここまでの3点を整理すると、「やめとけ」の正体は職種そのものの問題というより、働き方とポジショニングの問題だとわかります。以下のように対策とセットで捉えると見え方が変わります。
やめとけと言われる理由 | 主な対策 |
|---|---|
会社員だと年収が伸びにくい | スキルを固めてフリーランス・副業で単価を上げる |
長時間労働になりやすい | 裁量の大きい案件・リモート案件を選ぶ |
差別化できず単価が上がらない | 得意分野・マーケ視点で他者と差をつける |
Webデザイナーのメリットとオススメする理由
「やめとけ」と言われる一方で、Webデザイナーには明確なメリットもあります。ここでは4つ挙げます。
フリーランスで年収を上げやすい傾向がある
プログラミングと同じく手に職である
働く場所を選びやすい
需要が一定して存在する
フリーランスで年収を上げやすい傾向がある
すでに触れたとおり、Webデザイナーは会社員とフリーランスで年収に差が出やすい職種です。母集団が異なるため単純比較はできませんが、目安として次のような開きがあります。
働き方 | 平均年収の目安 | 母集団 |
|---|---|---|
会社員 | 約420〜490万円 | 求人ボックス・マイナビ等の調査(掲載求人・モデル年収) |
フリーランス | 約670万円 | フリコンで扱う案件の単価から換算した目安 |
ただし、このフリーランスの数字は「実務経験があり、週5日前後で常駐・準委任の案件を継続受注している人」を想定した目安です。未経験者や週1〜2日稼働の場合は当てはまりません。稼働日数・スキル帯・地域・受注経路によって大きく変動するため、誰でも到達できる金額ではない点に注意してください。ディレクションや改善提案まで担い、継続案件を複数持てる一部の人では、副業と掛け合わせて年収1,000万円を超えるケースもあります。フリーランスの年収の考え方はフリーランスWebデザイナーの年収相場で詳しく整理しています。
プログラミングと同じように、手に職である
手に職をつけたい人は多く、その証拠にプログラミングスクールは長く話題になっています。スクールの多くはWebデザイナー向けコースも扱っています。Webデザインで身につく情報設計・UI設計・デザインツールの操作・コーディングの理解といったスキルは、職場や案件を変えても活かしやすく、転職でも独立でも長期的に通用する点が大きな魅力です。
働く場所を選びやすい
Webデザイナーはリモートで完結しやすい案件が多く、パソコンとネット環境があれば働ける仕事です(常駐や対面が条件の案件もあります)。次のような人に向いています。
場所にとらわれずに働きたい
通勤時間をなくしたい
育児や介護と両立しながら働きたい
自宅やカフェで働きたい人にとって、Webデザイナーは相性の良い職種といえます。
Webデザイナーの需要は一定して存在する
「Webデザイナーは飽和している」と言われることがあります。たしかに人数は増えていますが、求人サイトやクラウドソーシングでは、Webデザイナーの案件掲載が継続して見られます。求められるスキルは案件によって異なるものの、需要が消えたわけではありません。案件の探し方はフリーランスWebデザイナーの仕事の取り方と収入安定に大事なことで解説しています。
Webデザイナーはいらないと言われることも
メリットがある一方で、「Webデザイナーはいらない」と言われることもあります。理由は主に3つです。先に整理すると、代替されやすいのはテンプレート適用や簡易なバナー制作などの定型作業で、残りやすいのは目的に沿った設計や成果につなげる改善提案です。
ホームページ作成ツールが充実してきた
Webデザイナーの仕事の中心は、WebサイトやLPのデザインです。しかし近年は次のような作成ツールが充実してきました。
WordPress
Shopify
Wix
STUDIO
ペライチ
テンプレートを使えば、Webデザイナーが入らなくてもある程度整ったサイトを作れます。デザインにこだわらない場合や予算が限られる場合は、Webデザイナーを使わないこともあります。
生成AIでデザインの一部が自動化されてきた
2024年以降、画像生成AIやデザイン支援AIが急速に普及しました。バナーのたたき台やレイアウト案、配色の提案などは、AIである程度まで作れるようになっています。「単純なパーツ制作だけ」のWebデザイナーにとっては、たしかに逆風です。
ただし、AIはたたき台の生成には有効でも、事業目標やターゲットに合わせて成果につながる形へ仕上げる最終判断は、人が担う場面が多いです。むしろAIを使いこなして制作スピードを上げられるデザイナーは評価されやすくなっています。AIによる代替が進む職種の考え方はAIで失業するエンジニアの特徴も参考になります。
デザインの不要な集客が効果的な場合もある
Webデザインが必要になるのは、多くの場合Web集客が目的です。しかし、デザインに頼らない集客が効果的なケースもあります。
Xなど文字ベースのSNS
YouTubeなど動画ベースのSNS
オウンドメディアによる記事集客
デザイナーが入った方が成果が上がることも多いものの、予算を割かないケースも一定あります。こうした背景から「いらない」と言われることがあります。
Webデザイナーがオススメな人の特徴
ここまでを踏まえて、Webデザイナーがオススメな人の特徴を3つ紹介します。
オススメな人1.企業などの売上UPに貢献したい
Webデザインの良し悪しは、売上を左右します。訴求や導線の改善で成果に差が出るケースもあります。とくにフリーランスは、売上への貢献を実感しやすい立場です。企業や個人に貢献するのが好きな人に向いています。
オススメな人2.クリエイティブな仕事をするのが好き
Webデザインはクリエイティブな仕事です。ワイヤーフレームをもとに、サービス内容・ペルソナ・既存ページのトンマナを考慮しながらデザインを進めます。職人気質の高い職種です。見た目づくりだけでなく、情報を整理して意図を言語化するのが好きな人や、ものづくりが好きな人に向いています。
オススメな人3.一つのことを突き詰めていきたい
Webデザインは突き詰めるとキリがありません。
なぜその配色を使うのか
なぜその配置にするのか
なぜその余白なのか
細部までこだわる必要があるため、一つのことを突き詰めるのが好きな人に向いています。3つすべてに当てはまる人が理想ですが、全員が成功できるわけではありません。次に、これから生き残るための条件を見ていきます。
今後必要とされるWebデザイナーの特徴
多くのWebデザイナーの中で生き残るには、次の特徴が重要です。
こだわりを持ちつつ、柔軟性がある
Webマーケティングの視点で考えられる
得意な分野が突出している
特徴1.こだわりを持ちつつ、柔軟性がある
良い仕事をするには、クライアントの要望を汲み取りつつ、目的に合わせて最適なデザインにすることが大切です。要望を聞きすぎるとデザインがぶれてしまうため、柔軟に対応しながらも、自分の軸となるこだわりは持っておきたいところです。
特徴2.Webマーケティングの視点で考えられる
Webデザインの目的は、多くがWeb集客かブランディングです。どちらもマーケティングの視点が欠かせません。「なぜそのデザインなのか」を説明でき、SEOやSNSでの見え方まで踏まえて設計できると、AIやテンプレートでは代替しづらい存在になります。発注側の視点を知るうえでWEBディレクターとは?仕事内容やスキル、年収を解説も役立ちます。
特徴3.得意な分野が突出している
Webデザイナーのクライアントは幅広く、BtoB・BtoC・CtoCと業界もさまざまです。意識しないと「広く浅く」になりがちです。次のように得意分野を持つと、指名されやすくなります。
BtoBサービス専門のWebデザイナー
BtoC向けLP専門のWebデザイナー
女性向けサービス専門のWebデザイナー
最初から一つに絞る必要はありません。幅広く経験したうえで、得意なもの・好きなものを極めていくのがおすすめです。
年収と裁量を重視するならフリーランスが有力
ここまでで、Webデザイナーには良い面と悪い面の両方があるとわかったはずです。会社員として働くメリットが大きいケースもありますが、次のような希望が強いならフリーランスが有力な選択肢になります。
年収600万円以上を目指したい
サービス残業をしたくない
個人で稼ぐ力をつけたい
長期的に会社員を続けたい人でも、一度フリーランスを経験すると視野が広がり、スキルアップにつながります。とくに20代・30代の若いうちに経験しておくと選択肢が広がります。一方で、営業や収入の変動、社会保険・税務などの負担は増えるため、実務経験と生活防衛資金を整えてから検討するのが無難です。独立の手順はWebデザイナーがフリーランスになるには?必要な準備と具体的なステップで解説しています。
フリコンではWebデザイナー向けの案件も多く扱っています。フリーランスに興味がある方は、一度ご相談ください。専属のコンシェルジュが案件選びから単価交渉まで徹底サポートします。
まとめ
Webデザイナーは「やめとけ・いらない」と言われることがありますが、その多くは会社員としての働き方やポジショニングの問題であり、職種そのものに将来性がないわけではありません。生成AIやノーコードの普及で単純作業は減るものの、成果に責任を持てるデザイナーは相対的に評価されやすく、需要が残りやすいといえます。
「やめとけ」の主因は年収・労働時間・差別化の3点
会社員は約420〜490万円台、フリーランスは案件ベースで平均670万円前後が目安(母集団により変動)
「いらない」論の背景はノーコードと生成AI。ただし戦略設計やAI活用ができれば価値は上がる
生き残る条件は「柔軟性」「マーケ視点」「突出した得意分野」
年収と働き方の自由度を重視するなら、スキルを固めてからのフリーランス転向が有力
逆に、未経験からすぐに高収入を狙いたい人や、提案・改善・コミュニケーションよりも指示どおりの作業だけをしたい人は、慎重に検討した方がよいでしょう。Webデザインは「作って終わり」ではなく、成果に向き合う仕事だからです。判断軸をひとことで言えば、未経験で即高収入を期待するなら厳しめ、実務経験を積んで成果設計まで担えるなら十分に狙える職種です。
次の一歩として、自分の年収目安や独立の手順を具体的に確認しておきましょう。
よくある質問
なぜ「Webデザイナーはやめとけ」と言われるのですか?
主な理由は、会社員だと年収が伸びにくい、長時間労働になりやすい、他者と差別化しづらい、という3点です。いずれも職種自体の問題というより、働き方やポジショニングの問題に近く、フリーランス転向や得意分野づくりで改善できる余地があります。
生成AIやノーコードツールが増えても、Webデザイナーは生き残れますか?
単純なパーツ制作だけを担うデザイナーは厳しくなる可能性があります。一方で、ビジネスの目的を踏まえて成果につなげる設計や、AIを使いこなして制作を効率化できるデザイナーの価値はむしろ高まっています。役割を「作業」から「成果への貢献」へ広げることが鍵です。
会社員とフリーランスで、年収にどれくらい差がありますか?
調査によって幅がありますが、会社員はおおむね420〜490万円台、フリーランスは案件ベースで平均670万円前後が目安です。母集団や算出方法が異なるため単純比較はできず、フリーランスの数字は稼働日数やスキルで大きく変動します。
未経験からWebデザイナーになっても稼げますか?
未経験からでも目指せますが、最初から高単価を得るのは簡単ではありません。まずは会社員や受託で実務経験を積み、ポートフォリオと得意分野を固めてから独立や単価交渉に進むのが現実的です。
フリーランスWebデザイナーの仕事はどこで探せますか?
クラウドソーシング、求人サイト、SNS経由の直案件、フリーランス向けエージェントなど複数の経路があります。安定して仕事を得るには、複数の経路を併用しつつ実績を積み上げることが大切です。詳しくはフリーランスWebデザイナーの仕事の取り方を参照してください。
Webデザイナーに向いているのはどんな人ですか?
売上や成果への貢献にやりがいを感じる人、クリエイティブな作業が好きな人、細部を突き詰めるのが好きな人に向いています。加えて、マーケティング視点で考えられるとフリーランスとしても活躍しやすくなります。
フリーランスWebデザイナーの単価相場はどれくらいですか?
案件の種類や工程によって幅があります。LP・バナー単位の制作からサイト全体のディレクションまで、担当範囲が広いほど単価は上がりやすい傾向です。具体的な目安はフリーランスデザイナーの単価相場で解説しています。
Webデザイナーとして年収を上げるにはどうすればいいですか?
得意分野を持つ、マーケティング視点を身につける、上流(要件整理・ディレクション)まで対応する、の3つが王道です。会社員で頭打ちを感じたら、副業やフリーランスで単価ベースの働き方に移行するのも有効です。
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