VBファミリー(VB, VB.NET, VBA)とは?特徴・用途から年収・将来性まで解説
最終更新日:2026/06/11
VBファミリーとは、MicrosoftがBASICを祖先に開発したVisual Basic系の総称で、現行の主流はVB.NET、Office自動化に使うのがVBA、すでにサポート終了した旧世代がクラシックVB(VB6以前)です。名前は似ていても互換性や立ち位置は異なります。本記事では、3つの違い・特徴・用途・C#との関係・年収・将来性まで、これから学ぶ人と既存システムを保守する人の両方に向けて整理します。
先に結論
VBファミリーは大きく3つ。VB.NET(現行・.NETの主流言語の一つ)/VBA(Office自動化)/クラシックVB(VB6以前・サポート終了)
VB.NETはC#と兄弟言語で機能はほぼ同等。違いは主に構文で、新規開発はC#が圧倒的に主流
VBAはExcelやAccessの業務自動化で今も現役。ただしOffice ScriptsやPython、RPAなど代替も増えている
クラシックVB(VB6)は公式サポートが終了済み。新規開発は避け、保守は限定的に
これから学ぶなら、VBA=業務効率化の即戦力スキル、VB.NET=既存資産がある現場向け。長期キャリアはC#など主流技術との掛け合わせが現実的
この記事でわかること
VB.NET・VBA・クラシックVBの違いと、いま「Visual Basic」と言ったら何を指すのか
それぞれの特徴・得意分野と、C#との関係
VBAがどんな業務自動化に使われているか
VB/VBAエンジニアの年収目安と、言語ごとの将来性
これから学ぶ・保守を任されるときの現実的な判断軸
目次
VB/VBAとは? 3つの違いを最初に整理
VB.NET・クラシックVB・VBAの特徴
VB/VBAスキルを学ぶメリット
VB/VBAの留意点・デメリット
VB/VBAはどこで使われているか
VB/VBAエンジニアの年収・将来性とキャリア
まとめ
よくある質問
VB/VBAとは? 3つの違いを最初に整理
Visual Basicは単一の言語名ではなく、MicrosoftがBASIC(Beginner's All-purpose Symbolic Instruction Code)を祖先に開発した一連の言語・開発環境の総称です。名前が似ていて混同されがちですが、まず次の3つの違いを押さえると全体像がつかめます。
種類 | 位置づけ | 主な用途 | 現在の状況 |
|---|---|---|---|
VB.NET | .NET上で動く現行のVisual Basic。現在「Visual Basic」と言えば通常これ | Windowsデスクトップ業務アプリ開発 | サポート継続中。ただし新規はC#が主流 |
VBA | Officeに組み込まれたマクロ言語 | Excel・Access等の業務自動化 | 現役。代替技術も登場 |
クラシックVB(VB6以前) | 1991〜1998年の旧世代 | 当時のWindowsアプリ開発 | 公式サポート終了。保守のみ |
ポイントは、クラシックVBとVB.NETは名前を共有するが互換性のない別の言語で、VB.NETが現行版だということ。VBAはクラシックVBに近い言語仕様を持ちつつ、Office自動化という目的に特化して組み込まれています。公式情報はMicrosoft Learn(Visual Basic)で確認できます。
VB(Visual Basic)ファミリーの歴史
VBのルーツは、1964年にダートマス大学で教育用に作られたBASIC言語です。1990年代にWindows 3.0でGUIが標準になると、テキストベースの言語ではGUIアプリ開発が煩雑という課題が表面化しました。
これに応える形で、Microsoftは1991年にVisual Basic 1.0を公開します。画面に部品をドラッグ&ドロップし、操作に対応するコードを書くだけでWindowsアプリが作れる、視覚的でイベント駆動型の開発環境でした。このRAD(Rapid Application Development=高速アプリ開発)の考え方が普及し、Visual Basic 6.0(VB6)はWindowsアプリ開発の定番の一つになりました。
2002年には、.NET Frameworkの登場とともにVB.NETがリリースされます。クラシックVBの親しみやすさを一部残しつつ、.NETのアーキテクチャに合わせて完全に再設計された新言語で、クラシックVBとの互換性はほとんどありません。一方のVBAは1993年のExcel 5.0から導入され、Office業務の自動化ニーズに応えるマクロ言語として広く普及しました。
設計思想(RAD・イベント駆動)
VBファミリーに共通するのは、生産性を重視するRADの思想と、ユーザー操作を「イベント」として扱うイベント駆動型のモデルです。この考え方はクラシックVBからVB.NET、そしてVBAの「手軽な自動化」にまで受け継がれています。VB.NETはさらに、.NETの豊富なクラスライブラリやC#など他言語との連携を前提に設計されている点が特徴です。
VB.NET・クラシックVB・VBAの特徴
3つの特徴を順に見ていきます。それぞれ得意分野と限界が異なります。
VB.NETの特徴
VB.NETは、.NETプラットフォーム上で動く現代的なオブジェクト指向言語です。主な特徴は次のとおりです。
.NET上で動作:共通実行基盤のCLR(Common Language Runtime)を利用し、ガベージコレクションによる自動メモリ管理、型安全性、例外処理などモダンな機能の恩恵を受けられる
完全なオブジェクト指向:クラス・継承(実装継承を含む)・インターフェース・ポリモーフィズムをフルサポート
C#と兄弟言語:同じCLR・同じ.NETクラスライブラリを使い、機能はほぼ同等。最大の違いは構文で、VB.NETは英語に近く冗長、C#は波括弧やセミコロンを使う簡潔な構文
強力なIDE:Visual StudioのGUIデザイナ、IntelliSense(コード補完)、デバッガで生産性が高い
LINQ・Async/Await対応:データ問い合わせや非同期処理もC#同様に書ける
Windows開発に強い:Windows FormsやWPFを使ったデスクトップアプリ開発で生産性が高い
なお、認証やデータアクセスなどの機能は、.NET本体に含まれるものと、NuGet経由で導入する公式・外部ライブラリを組み合わせて実装します。C#で使える機能のほとんどはVB.NETでも利用できます。C#との違いはC#とは?もあわせて読むと比較しやすくなります。
クラシックVB(VB6以前)の特徴
クラシックVB、特にVB6は、かつてWindowsアプリ開発を席巻した歴史的に重要な存在です。ドラッグ&ドロップでGUIを作り、イベントプロシージャにコードを書くRADを誰の手にも届くものにしました。ActiveX/COM技術による部品の再利用も可能でした。
ただし、オブジェクト指向は限定的(実装継承は非対応)で、VB6は2008年に延長サポートも終了しています。セキュリティ更新は提供されず、最新のWindows環境での継続利用には検証負荷があり、ベンダー保証の面でも制約があります。後述のとおり、新規開発で使うべきではなく、役割を終えた技術と位置づけられます。
VBA(Visual Basic for Applications)の特徴
VBAは、Officeアプリに組み込まれたマクロ言語です。追加インストール不要で、各アプリ内のVisual Basic Editor(VBE)でコードを書けます。主な特徴は次のとおりです。
Officeオブジェクトモデルの操作:Excelのセル、Wordの段落、Accessのテーブルなどをプログラムから操作し、定型作業を自動化できる
業務効率の向上:繰り返し作業や複雑なデータ処理をボタン一つで実行でき、手作業のミスも減らせる
VB6に近い言語仕様:文法や考え方はクラシックVBに近い
ユーザー定義関数(UDF):Excelのセルから呼び出せる自作関数を作れる
用途の限定性:あくまでOfficeの拡張機能で、単独アプリは作れない
セキュリティリスク:マクロウイルスの経路として悪用された歴史があり、企業によっては利用が制限される
VBAは専門家でなくても日々の業務を効率化できる実用的なツールで、今も多くの現場で使われています。公式リファレンスはMicrosoft Learn(Office VBA)にあります。
VB/VBAスキルを学ぶメリット
歴史の長い技術ですが、特定の目的では今も学ぶ価値があります。
既存資産の保守・運用の需要
VB.NET・クラシックVB・VBAで構築された業務システムや自動化ツールは、世界中で今も稼働しています。特定の業務プロセスに根ざしており簡単に置き換えられないため、これらを読み解いて保守・改修できるエンジニアの需要は残っています。ドキュメント不足や担当者の退職で属人化したシステムでは、コードを読める人材が重宝されます。レガシー言語が活きる構図はCOBOLとは?や汎用系エンジニアとは?とも共通します。
Windowsデスクトップアプリ開発
Web技術が広がる一方で、企業内の業務システムや、ハードウェアと連携する制御・計測ソフトなど、Windowsネイティブなデスクトップアプリが必要な場面は今もあります。VB.NETはVisual StudioとWindows Forms/WPFの組み合わせで、こうした業務アプリを効率よく開発できます。アプリ開発職全体の役割はアプリケーションエンジニアとは?も参考になります。
Office業務の圧倒的な効率化
学ぶ価値を最も実感しやすいのがVBAです。ExcelやAccessには定型作業や時間のかかるデータ処理が必ずあり、VBAで自動化できます。学習難易度は比較的低く、非IT部門の担当者でも基本を覚えれば自分の業務を大きく効率化できます。「面倒な作業を自動化したい」という目的があれば、費用対効果の高いスキル投資になります。
.NETエコシステムの活用
VB.NETは強力な.NETエコシステムの一部です。膨大なクラスライブラリやNuGetのライブラリを活用でき、Azureなどクラウドとの連携も容易です。必要な機能の多くが用意されているため、効率的にアプリを構築できます。
VB/VBAの留意点・デメリット
技術選定やキャリア設計を誤らないために、デメリットも押さえておきましょう。
クラシックVB(VB6)のサポート終了とリスク
最も強調すべき点は、クラシックVB(VB6以前)の公式サポートが完全に終了していることです。セキュリティ更新は提供されず、新たな脆弱性が見つかっても修正されません。最新のWindows環境での継続利用には検証負荷があり、ベンダー保証の面でも制約があります。
したがって、VB6での新規開発は避けるべきです。既存のVB6システムを保守する場合も、セキュリティリスクと将来的な動作不能リスクを抱えます。保守案件に参画する際は、移行計画の有無とセキュリティリスクを必ず確認してください。VB6スキルは限定的なレガシー保守以外では市場価値を持ちにくく、新しいスキルへの移行が推奨されます。
VBAの限界と将来性への懸念
VBAは強力ですが限界もあります。Office内でしか動かず、単独アプリは作れません。言語仕様はVB6ベースで、現代的な機能はほとんど追加されていません。
加えて、MicrosoftはOffice Scriptsという新しい自動化の仕組みを推進しています。これはTypeScript/JavaScriptをベースにクラウドで動作するもので、将来的にVBAの役割を部分的に代替する可能性があります(参考:Microsoft Learn(Office Scripts))。RPAやPythonなど他の自動化技術の普及、マクロのセキュリティ懸念もあり、VBAの役割は長期的には縮小していく可能性があります。
VB.NETの需要動向とC#との比較
VB.NETは現役でサポートも継続していますが、市場動向には注意が必要です。新規の.NETプロジェクト、特にWeb・クロスプラットフォーム・クラウドネイティブ開発ではC#が圧倒的に主流です。学習リソースや求人数もC#のほうが活発です。
VB.NETの求人は存在するものの、C#より数が少なく、既存業務システムの保守やWindowsデスクトップ案件に偏る傾向があります。クロスプラットフォームUIの.NET MAUIは現時点で公式にはC#のみ対応で、VB.NETが活躍する範囲はWindows中心になりがちです。VB.NETだけを専門にすると、将来のキャリアの選択肢が狭まるリスクがある点は意識しておきましょう。
言語仕様の古さとコード品質
クラシックVBとVBAの言語仕様は、現代の言語と比べると見劣りします。弱い型システムや限定的なデータ構造、現代的な並行処理機能の欠如などが、品質や保守性に影響することがあります。またRADの手軽さの副作用で、構造化されていない読みにくいコードが生まれやすい傾向もあります。既存のVB/VBAコードを扱うときは、品質のばらつきが大きいことを前提にしておくと安全です。
VB/VBAはどこで使われているか
3つの言語は、それぞれ異なる領域で役割を果たしています。以下は公開情報や業界での一般的な観測をもとにした整理で、業界・企業規模によって実態は異なります。
言語 | 主な活躍領域 |
|---|---|
VB.NET | Windowsデスクトップの業務アプリ開発・保守、制御/計測システム |
VBA | Excel・Access・Word・Outlook等のOffice業務自動化 |
クラシックVB(VB6) | 既存レガシーシステムの保守 |
Windowsデスクトップアプリ開発(VB.NET)
VB.NETが今も活発に使われる分野です。企業の基幹業務システム、顧客管理、部門特化の業務ツールなど、特に中小企業のオペレーションを支えています。製造業のFAシステムや計測機器制御など、ハードウェア連携の用途で使われることもあります。
Office業務の自動化(VBA)
VBAはOfficeに限定されますが、その範囲での活用度は非常に高いです。アプリ別の主な使われ方を整理します。
アプリ | 代表的な自動化 |
|---|---|
Excel | データ集計・分析、定型レポート作成、外部データ連携、入力フォーム、ユーザー定義関数 |
Access | データベースアプリ構築、入力チェック、レポート自動生成、外部連携 |
Word | 文書テンプレートの自動生成、書式設定の自動化、高度な差し込み印刷 |
Outlook | 受信メールの自動振り分け・返信、定型メール送信、予定登録 |
PowerPoint | Excelデータからのスライド自動生成、図形・書式の一括操作 |
Webアプリ開発・既存システム保守
歴史的にはVB.NETがASP.NETのWeb Formsでも使われましたが、現在Web FormsはレガシーでC#が主流です。新規WebでVB.NETが採用されることは極めて稀で、主に既存システムの保守が中心です。VB6・VB.NET・VBAで作られた膨大なシステムの維持管理は、多くの企業にとって今も重要な課題です。
VB/VBAエンジニアの年収・将来性とキャリア
求められるスキル・年収・将来性の順に、現実的な側面を整理します。
求められるスキル
求められるスキルは扱う言語で大きく異なります。
VB.NETエンジニア:VB.NETの深い理解(OOP・LINQ・Async/Await・.NETクラスライブラリ)、Windows Forms/WPFでのUI開発、SQL ServerやOracleとのデータベース連携(ADO.NET・Entity Framework)、業務分析・設計力。C#の理解があると有利
VBAエンジニア:VBAの基礎文法、ExcelやAccessのオブジェクトモデルの深い知識、業務改善・自動化の見極め、データベースの基礎、ユーザーとのコミュニケーション力
VB6保守エンジニア:VB6固有の構文とActiveX/COM、レガシーコードの読解・デバッグ、VB.NET等への移行知識
基礎スキルの整理はフリーランスエンジニアに必要なスキルもあわせて参考になります。
年収の目安
VB/VBAエンジニアの年収は、扱う言語・経験・専門性・業界で大きく変わります。新規開発の減少を反映し、モダンな言語の専門家と比べて同等かやや低めの傾向が見られます。
下表は、求人検索サービスや転職サイトの公開情報をもとにした正社員年収のおおまかな目安です。フリーランスの場合は案件単価×稼働月数での換算となり、水準は変わります。VB系は公開案件数が多くなく、扱う言語・経験・業界で条件差が大きいため、一律の相場は出しにくい点に注意してください。
スキル | 想定する人物像 | 年収目安 |
|---|---|---|
VBA中心 | 業務知識と組み合わせて「業務改善ができる人材」として評価される層 | 350万〜600万円程度。大きなコスト削減を実現できると上振れも |
VB.NET中心 | Windows業務アプリの開発・保守経験を持つ層 | 450万〜800万円程度。同等経験のC#エンジニアよりやや低めの傾向 |
VB6保守 | 特定のレガシー基幹を維持できるベテラン | 求人は極めて少ないが、希少性から高単価の例も(将来性は低い) |
この目安は公開案件ベースの傾向で、実際の金額は契約条件で変わります。VBAスキル単体での高年収維持は難しく、特定の業務知識との掛け合わせが評価につながりやすい点は押さえておきましょう。フリーランス全体の単価感は2026年最新版・フリーランスエンジニアの単価相場やフリーランスエンジニアの平均年収もあわせて確認してください。
将来性
VB/VBAの将来性は言語ごとに大きく異なります。クラシックVBは限定的、VBAは当面存続だが縮小傾向、VB.NETは保守需要が続くが新規はC#中心、というのが現実的な見方です。
クラシックVB(VB6):サポート終了済みで技術的にも時代遅れ。価値はレガシー保守に限定され、徐々に減少していく
VBA:Officeが使われ続ける限り当面は需要が存続。ただしOffice Scripts・RPA・Pythonなどの普及で、長期的には役割が縮小していく可能性が高い
VB.NET:.NETの一部としてサポートは継続し、既存業務システムの保守需要は当面続く。一方で新規開発はC#が主流で、シェアは縮小傾向
VB.NETスキルはまだ有効ですが、長期キャリアを考えるならC#など需要の高い技術への学習を進めるのが賢明です。なお、.NETやVisual Studioのバージョンは更新が続くため、学習時はMicrosoft Learnで最新情報を確認するのが安全です。
キャリアパスの考え方
VB/VBAスキルは特定の状況では価値がありますが、技術トレンド全体では将来性は限定的です。既存スキルを持つエンジニアは、それを活かしつつ市場価値の高い技術への移行やスキルの掛け合わせを視野に入れると、長期的に安定します。独立を視野に入れるならフリーランスエンジニアになるには?も参考にしてください。
まとめ
VBファミリーは、現行のVB.NET・Office自動化のVBA・サポート終了したクラシックVBの3つに分かれ、それぞれ立ち位置が異なります。要点を整理します。
「Visual Basic」と言えば通常はVB.NET。C#と兄弟言語だが、新規開発はC#が主流
VBAはExcel/Accessの業務自動化で今も現役。ただし代替技術も増えている
クラシックVB(VB6)はサポート終了済みで、新規開発は避け保守は限定的に
年収は言語・経験・業界で差が大きく、VBA単体より業務知識との掛け合わせが評価されやすい
長期キャリアは、VB/VBAを活かしつつC#など主流技術と組み合わせるのが現実的
これからVBファミリーに触れるなら、「業務を効率化したい(VBA)」「既存のVB.NET資産を扱う」といった具体的な目的があるかで判断すると失敗しにくくなります。.NET開発の主流を知るうえで、C#とは?もあわせて読むと方向性を整理しやすくなります。
参照元・一次情報:
よくある質問
VB、VB.NET、VBAは何が違うのですか?
VB.NETは.NET上で動く現行のVisual Basicで、Windows業務アプリ開発に使います。VBAはOfficeに組み込まれたマクロ言語で、ExcelやAccessの自動化に使います。クラシックVB(VB6以前)は旧世代で、すでにサポートが終了しています。VB.NETとクラシックVBは名前を共有しますが互換性のない別言語です。
これからVBファミリーを学ぶ意味はありますか?
目的によります。ExcelやAccessの業務を効率化したいなら、VBAは費用対効果の高い即戦力スキルです。既存のVB.NET資産がある現場で働くならVB.NETも有効です。一方、汎用的な開発キャリアを最優先するなら、新規開発で主流のC#などを学ぶほうが選択肢は広がります。
VB.NETとC#はどちらを学ぶべきですか?
新しく.NET開発を学ぶなら、求人数・学習リソース・将来性の面でC#が無難です。VB.NETとC#は機能がほぼ同等で相互運用もできますが、新規開発はC#が主流です。すでにVB.NETの既存システムに関わっているなら、VB.NETを軸にC#も理解しておくと移行に強くなります。
VBAだけで食べていけますか?
VBA単体で高年収を維持するのは難しい傾向があります。多くの場合、特定の業務知識と組み合わせて「業務改善ができる人材」として評価されます。プログラミング専門職としてのキャリアより、業務改善や社内DXの文脈で価値を発揮しやすいスキルです。
VB6の保守案件はまだありますか?
世界中にVB6で書かれた重要なシステムが残っているため、保守案件は存在します。ただし求人数は極めて少なく、希少性から高単価になる例がある一方で、将来性は低い分野です。参画する場合は、移行計画の有無とセキュリティリスクを必ず確認してください。
VBAはなくなりますか?Office Scriptsに置き換わりますか?
Officeが使われ続ける限り、VBAの需要が急になくなる可能性は低いです。ただしMicrosoftはTypeScript/JavaScriptベースのOffice Scriptsを推進しており、クラウド前提の自動化では今後そちらが増える可能性があります。当面はVBAも使われますが、長期的には役割が縮小していくことを見込んでおくと安全です。
VBAとPythonはどう使い分けますか?
Officeファイルの内部操作や、Officeに閉じた定型作業の自動化はVBAが手軽です。一方、Web連携・データ分析・機械学習など、Officeの外に広がる処理はPythonが向きます。社内のセキュリティポリシーや既存資産も判断材料になります。Pythonの全体像はPythonとは?を参照してください。
VBAのセキュリティで気をつけることは?
VBAマクロはマクロウイルスの経路として悪用されてきた歴史があります。不明なソースのマクロ付きファイルは開かない、署名やマクロ実行設定を適切に管理する、といった配慮が必要です。企業によってはマクロの利用自体が制限されている場合もあります。
VB.NETでWebアプリは作れますか?
VB.NETは旧来のASP.NET(Web Forms)で使われた例がありますが、現在のWeb開発はC#が中心です。新規WebでVB.NETを選ぶケースはかなり限定的で、実態としては既存の古いASP.NET Web Formsアプリの保守で見られる程度です。
未経験からVBファミリーで開発の仕事に就けますか?
VBAは業務効率化の入り口として学びやすく、現職の業務改善から実績を作る道があります。VB.NETの開発職は既存システムを持つ企業中心で、未経験可の求人は多くありません。開発キャリアを広げたいなら、VB/VBAに加えてC#など主流技術を学んでおくと選択肢が増えます。



