HubSpot開発案件の実情|単価相場・CRM連携の実務と必要スキル
最終更新日:2026/10/12
HubSpot開発案件とは、HubSpotのCMS(Content Hub)上でのサイト構築と、CRMデータを外部システムとつなぐ連携開発を中心とした業務委託案件です。Web制作寄りと業務システム寄りで求められるスキルが分かれるため、自分がどちらに入るかで探し方も単価も変わります。公開案件の観測をもとに、案件タイプ・単価の目安・必要スキル・参入ルートを整理します。
先に結論
HubSpot開発案件は「Content Hub(旧CMS Hub)のサイト・モジュール開発」「CRM連携・API開発」「導入設計寄りの構築支援」の3タイプに分かれる
探し方としては、エージェントでHubSpotをフリーワード検索しつつ、CRM・MA・SFA・マーケティングのタグを併用して絞るのが実務的です
国内の公開案件を観測した範囲では、月20〜30万円台のスポット稼働から月80〜95万円前後のフル稼働まで幅が広く、稼働時間との紐付けを必ず確認する必要がある
単価が伸びやすい傾向があるのは、HubSpotの操作ができる人ではなく、オブジェクト設計とAPI連携の両方を要件から引ける人
2026年9月28日以降、対象アカウントから順次、新規のレガシープライベートアプリ作成が停止されている。実装前提が変わっているため、案件参画時はどの方式で作るかを着手前に確認する
この記事でわかること
HubSpot開発案件の3タイプと、それぞれの仕事内容の違い
公開案件を観測した単価の目安と、その母集団の前提
HubL・REST API・認証まわりなど、募集要件で頻出するスキル
Salesforce・kintone・Dynamics 365の案件とどう違うか
Web制作経験者/業務システム経験者それぞれの参入ルート
対象は、HTML/CSS/JavaScriptの実務経験があるWeb系エンジニア、またはAPI連携・業務システム開発の経験があるエンジニアです。HubSpotの実務経験がなくても、Web制作またはAPI連携の実務経験があれば届く案件はありますが、まったくの開発未経験から入れる領域ではありません。CRMやMAという言葉の意味が分かる程度の前提知識はあったほうが読み進めやすくなります。
目次
HubSpot開発案件とは|3つの案件タイプ
HubSpot開発案件の単価相場
必要スキル|募集要件で頻出するもの
2026年に実装の前提が変わった点
他のCRM・SaaS案件との違い
ケース別|どこから入るのが現実的か
よくある失敗と対策
案件の探し方と参入チェックリスト
まとめ
よくある質問
HubSpot開発案件とは|3つの案件タイプ
HubSpot開発案件は、やることが3つに分かれます。募集要件の見た目が似ていても、中身がまったく違う。ここを取り違えると、参画後に「想定していた仕事ではなかった」という事故が起きます。
Content Hub中心のサイト・テンプレート開発
HubSpotのCMSでコーポレートサイトやLP、ブログを作る案件です。HubSpotは独自のテンプレート言語HubLを持っており、テンプレートとカスタムモジュールをこれで組みます。
カスタムモジュールは、module.html・module.css・module.js の3ファイルを中心に構成される再利用可能な部品です。実装の作法はHubSpot公式のカスタムモジュール ドキュメントにまとまっています。WordPressのテーマ開発に近い感覚で入れますが、編集画面側でマーケターが触れるフィールドをどう切るかという設計が、品質差として出やすい部分です。
Web制作の延長で入りやすいのはこのタイプ。ただし単体では単価が伸びにくく、デザイン実装だけの切り出しだとスポット的な稼働になりがちです。
CRM連携・API連携の開発
HubSpotのCRMと、基幹システム・自社プロダクト・Salesforce・会計ソフトなどを双方向でつなぐ案件です。REST APIとWebhook、OAuth認証を使い、コンタクトや取引(Deal)、カスタムオブジェクトを同期します。
HubSpot側にサーバーレス関数を置くケースもあれば、AWS Lambdaなど外部に処理を持つケースもある。設計の選択肢が複数あるため、要件定義から入れる人が重宝される領域です。単価も3タイプの中では上振れしやすい傾向があります。
導入設計・運用構築まで含む支援
オブジェクト構造とワークフローの設計、データ移行、権限設計までを含む案件です。コードを書く割合は下がり、業務を聞いてHubSpotの標準機能に落とす比率が上がります。
今回観測した公開案件および導入支援会社の公開情報の範囲では、初期導入支援は2〜4か月のプロジェクト、月10〜20時間程度の稼働で切り出されるケースが見られます。稼働が軽い分、月額は低めに設定されることが多く、時間単価で見ると悪くない案件も混ざっています。
ミニFAQ:HubSpotの実務経験がないと応募できませんか?
連携開発寄りの案件なら、REST APIとOAuthの実装経験があればHubSpot自体は未経験でも拾われるケースがあります。一方で導入設計寄りの案件は、HubSpot上でのオブジェクト設計・ワークフロー構築の実績を求められることがほとんどです。入り口としては連携開発側のほうが未経験から届きやすくなります。
旧称との対応に注意(CMS Hub・Operations Hubは現行名ではない)
HubSpotは製品名を複数回変更しています。HubSpot公式の製品ページで確認できる現行のラインアップは、Marketing Hub・Sales Hub・Service Hub・Content Hub・Data Hub・Revenue Hub・Agent Hubです。
旧称 | 現行名称 | 開発で関わる主な内容 |
|---|---|---|
CMS Hub | Content Hub | サイト・LP・ブログ構築、HubLテンプレート、カスタムモジュール |
Operations Hub | Data Hub | データ同期、プログラマブルオートメーション、データ品質管理 |
Commerce Hub | Revenue Hub | 見積・請求・決済まわりの連携 |
(新設) | Agent Hub | プラットフォーム上のAIエージェントの構築・管理 |
募集要件に「CMS Hub」と書かれている案件はまだ見かけます。これは発注側が旧称のまま運用しているだけのケースが多く、指しているものはContent Hubです。面談で確認しておくと齟齬が減ります。
HubSpot開発案件の単価相場
結論から言うと、公開案件ベースでは月20万円台から90万円台まで幅があり、「HubSpot案件の相場はいくら」と一本の数字で語れる領域ではありません。稼働時間の設計が案件ごとにバラバラなためです。
観測した母集団
以下の数字は、2026年10月時点で確認できた国内の副業・フリーランス向け案件プラットフォーム2サービスの公開情報を、観測ベースで整理した目安です。母集団は十数件規模にとどまるため、統計的な相場というより「どのあたりのレンジで募集が出ているか」のスナップショットとして読んでください。
週末・複業向けプラットフォームの公開案件(HubSpotスキル指定、13件・募集終了分を含む)では、月額6万円〜96万円、稼働20h〜160h/月。観測した13件はいずれもフルリモートだった
エージェント提携案件のデータを公開しているメディアでは、HubSpot案件の平均月額78.8万円・中央値80.0万円(2026年10月時点の掲載データ)。ただし集計対象の件数と、非公開案件を含むかどうかは公開範囲に依存するため、単独の根拠としては扱わないほうが安全です
稼働幅がそのまま金額幅になっている点が、この領域の特徴です。月6万円の案件は単価が低いのではなく、月20時間の設計である場合が多い。応募前に「月額」ではなく「時間単価」に換算して比べるべき領域だといえます。
案件タイプ別の目安
案件タイプ | 稼働の目安 | 月額の目安(公開案件ベース) | 求められる役割 |
|---|---|---|---|
Content Hub構築・モジュール開発 | 週2〜3日 | 30〜60万円前後 | テンプレート実装、既存サイト改修 |
CRM・API連携開発 | 週3〜5日 | 60〜95万円前後 | 要件整理、連携設計、実装 |
導入設計・運用構築支援 | 月10〜40時間 | 10〜40万円前後 | オブジェクト設計、ワークフロー構築、移行 |
この表はレンジの重なりを許容した目安であり、同じタイプでも業界・規模・リモート条件で前後します。
なお、月90万円を超える水準で募集されている案件は、HubSpotの操作スキル単体ではなく、CRM/MAの導入プロジェクトを要件定義から回した経験を持つ人が対象になっているケースが見られます。具体的には、事業会社またはSIerでSFA/MAの導入を担当し、業務ヒアリングからデータ設計、外部システム連携の実装まで通しで経験している層です。Web制作のみの経験では、この帯の募集要件を満たしにくくなります。
ここまでは公開案件で確認できる範囲の話です。非公開案件については個別条件での提示になるため、同じレンジで考えないほうが安全です。
自分がどのくらいの単価を狙えるか気になる方は、無料のフリーランスエンジニア単価診断で現在の市場単価の目安を確認できます。単価を体系的に上げる考え方は『【2026年最新版】フリーランスエンジニアの単価相場と単価の上げ方とは?』で整理しています。
ミニFAQ:月額が低い案件は避けたほうがいいですか?
稼働時間とセットで見てください。月20時間で月15万円なら時間単価7,500円であり、週5稼働で月80万円の案件(月160時間・時間単価5,000円)より高くなります。実績づくりの初回案件としては、稼働の軽い導入支援案件から入るのも選択肢になります。
必要スキル|募集要件で頻出するもの
HubSpot案件の募集要件は、フロント寄り・連携寄り・業務理解の3層に整理できます。全部を満たす必要はありません。どの層で売るかを決めるほうが先です。
フロント寄り:HubL・HTML・CSS・JavaScript
Content Hub案件の土台です。HubLはHubSpot専用のテンプレート言語で、Jinja2に近い記法を持ちます。モジュールのフィールド値へのアクセス、ループ、条件分岐が書ければ、実務の大半は回ります。
学習の入り口としてはHubSpot公式のクイックスタートが実際に手を動かせる構成になっており、ローカル開発環境(HubSpot CLI)の立ち上げまで一通り触れます。
JavaScriptは必須と考えてよい水準です。フォームのカスタマイズ、トラッキングコードの制御、埋め込みウィジェットの調整など、素のJSで書く場面が頻出します。
連携寄り:REST API・Webhook・OAuth
CRM連携案件で必ず問われる領域です。
HubSpotのCRM APIでコンタクト・会社・取引・カスタムオブジェクトを読み書きできる
Webhookでイベントを受け取り、外部システム側の処理を起動できる
OAuth 2.0のトークン管理(リフレッシュを含む)を実装できる
APIのレート制限を踏まえたバッチ・リトライ設計ができる
実装言語はPython・Node.js・PHPなど案件によって変わります。言語そのものより、認証とエラー処理の設計をどこまで詰められるかが評価されやすい部分です。
業務理解:オブジェクト設計とワークフロー
ここが単価の分岐点になります。発注側がHubSpotエンジニアを外部に求める理由の多くは、「マーケや営業のオペレーションは分かるが、それをHubSpotのオブジェクト構造とワークフローに落とす人がいない」という状況だからです。
標準オブジェクト(コンタクト・会社・取引・チケット)とカスタムオブジェクトの使い分け、ライフサイクルステージの設計、ワークフローとプログラマブルオートメーションの境界線。このあたりを要件から引けると、実装者ではなく設計者として扱われます。
2026年に実装の前提が変わった点
HubSpotの開発プラットフォームは、2026年にアプリの作り方そのものが切り替わりました。案件に入る前に、どの方式で作るのかを確認しておく必要があります。
確定している変更点
停止時期はアカウントの作成時期によって異なるため、以下のように分けて確認が必要です。
事項 | 内容 | 時期 |
|---|---|---|
レガシープライベートアプリの新規作成停止(新規アカウント) | 2026年9月28日以降に作成されたアカウントで新規作成不可 | 2026年9月28日 |
レガシープライベートアプリの新規作成停止(既存アカウント) | 既存アカウントでも新規作成不可 | 2026年10月26日 |
既存アプリの扱い | 稼働中のレガシープライベートアプリはそのまま動作を継続 | 影響なし |
Service Keys | レガシープライベートアプリの後継候補として公式に案内されている方式の一つ。スコープ付きアクセス、アクティビティログ、キーローテーションに対応 | パブリックベータ |
User-Level Apps | 実行時にユーザー個別のHubSpot権限を適用するアプリ | 一般提供 |
出典はHubSpot公式のレガシープライベートアプリ作成停止のアナウンスとFall 2026 Spotlightです。プラットフォームバージョンは2026.09が公開されています。
案件で確認しておくこと
既存アプリが動き続ける以上、現場では旧方式のまま運用されている環境が当面残ります。参画時に聞いておきたいのは次の3点です。
今回作るものは新規か、既存アプリの改修か
新規ならDeveloper Platform Projectsベースで作る前提になっているか
既存のレガシープライベートアプリを使っている場合、移行の計画があるか
3つ目は特に重要です。移行計画がないまま新機能だけ足していく案件は、後から作業量が膨らみやすくなります。参画前にアップデート方針を確認しておくと、見積もりのズレを防げます。
ミニFAQ:ベータ機能を案件で使っても大丈夫ですか?
Service Keysのようなパブリックベータ機能は、仕様変更の可能性が残ります。本番運用に入れる場合は、発注側と「仕様が変わった際の改修をどちらの負担にするか」を契約前に握っておくほうが安全です。契約形態による責任範囲の違いは『準委任契約と請負契約の違い|フリーランスエンジニアが知るべきリスクと注意点』で整理しています。
他のCRM・SaaS案件との違い
HubSpot案件を検討するとき、比較対象になりやすいのがSalesforce・kintone・Dynamics 365です。同じ「SaaS上の開発」でも、入り口と求められる経歴が違います。
製品 | 開発の中心 | 主な入り口 | 資格の重み |
|---|---|---|---|
HubSpot | HubLテンプレート+REST API連携 | Web制作、API連携開発 | 公式認定はあるが必須扱いは少ない |
Salesforce | Apex・LWCによる独自開発 | 業務システム、SIer | 認定資格が評価されやすい |
kintone | 設定中心+JavaScriptカスタマイズ | 情シス、業務改善 | 認定資格あり |
Dynamics 365 | .NET/Power Platform連携 | Microsoft系SIer | 認定資格が評価されやすい |
HubSpotはマーケティング起点で導入されることが多く、発注元がマーケティング部門や事業部になるケースが目立ちます。情シス経由で話が来るSalesforceやDynamics 365と比べ、技術要件が固まりきらない状態で相談が始まりやすい。要件を整理しながら進められる人のほうが向いています。
各製品の案件事情は以下にまとめています。
ケース別|どこから入るのが現実的か
経歴によって、最短ルートは変わります。
Web制作・CMS経験者の場合
WordPressのテーマ開発やLP制作の経験があるなら、Content Hub案件が入り口です。HubLはテンプレート言語として素直で、Jinja2やTwigを触ったことがあれば数日で書けるようになります。
ただしここで止まると単価が頭打ちになります。次の一歩として、フォーム送信データを外部に飛ばす、Webhookで通知を出すといった小さな連携実装を案件内で拾っておくと、連携開発側へ移りやすくなる。ヘッドレス構成の経験がある方は『ヘッドレスCMS案件動向|フリーランス単価・主要CMS・必須スキルを解説』も併せて見ておくと、CMS系案件の全体像がつかめます。
業務システム・API連携経験者の場合
基幹連携やSaaS間連携の経験があるなら、HubSpot未経験でも連携案件に届きます。CRM APIのドキュメントを読んでサンプルを1本動かし、認証とレート制限の扱いを把握しておけば、面談で話す材料としては十分です。
データ基盤寄りの経験がある方は、顧客データの統合という文脈で『CDP構築案件の単価相場|必要スキル・探し方と参入ルート』の領域とも地続きになります。
マーケティング運用経験者の場合
MA運用やメール配信の運用経験がある方は、導入設計支援から入るルートがあります。コードを書く量は少なく、業務設計の比重が高い案件です。
実装も担える状態にしておくと案件の幅が広がるため、HubL+JavaScriptの基礎を並行して押さえておくことをおすすめします。ノーコード・ローコード領域との距離も近く、『ローコードエンジニアとは|ノーコードとの違い・案件動向・スキル・将来性』で周辺職種の広がりを確認できます。
よくある失敗と対策
標準機能で足りる部分をカスタム実装してしまう
HubSpotは標準のワークフローやリスト機能が厚く、コードを書かずに実現できる範囲が広い製品です。エンジニアほど「作る」方向に倒れがちですが、カスタム実装は運用側がメンテナンスできなくなる副作用を伴います。
対策は、着手前に標準機能での実現可否を確認する工程を挟むこと。発注側も標準機能の範囲を把握していないケースがあり、ここを整理できると評価が上がります。
APIのレート制限とデータ同期の設計漏れ
初期のデータ移行では、数万件規模のコンタクトを一括投入する場面があります。ここでAPIの制限を踏まえていないと、移行当日に処理が止まります。
バッチ分割、リトライ、失敗レコードの退避。この3つは設計時点で入れておくべき項目です。双方向同期を組む場合は、更新ループを防ぐ仕組みも必要になります。n8nのようなワークフロー自動化ツールを間に挟む構成も選択肢で、使いどころは『n8nとは|ノーコード自動化ツールの使い方・料金・AI連携を解説』にまとめています。
契約範囲に運用が滑り込む
導入支援案件では、構築が終わった後に「ちょっとした修正」が継続的に発生しやすくなります。稼働の軽い契約ほど、この滑り込みが時間単価を押し下げます。
初期構築と運用保守は別契約に分ける、もしくは運用分の時間枠を明示する。契約時点で線を引いておくのが現実的な対策です。
案件の探し方と参入チェックリスト
HubSpotは案件数が多い領域ではありません。フリーワード検索だけだと取りこぼすため、探し方に少し工夫が要ります。
エージェントの検索窓で「HubSpot」をフリーワード検索する
あわせて「CRM」「MA」「マーケティングオートメーション」「SFA」のタグ・キーワードでも絞る
職種タグは「フロントエンド」「バックエンド」だけでなく「ITコンサル」「PMO」側にも当たる
募集終了分も含めて過去の掲載を見ると、どの企業が継続的に出しているかが分かる
フリコンのフリーランスエンジニア案件一覧でも、CRM・マーケティング基盤まわりの案件を確認できます。エージェント以外の獲得ルートを広げたい方は『フリーランスエンジニアの直案件の取り方|エージェント以外の獲得ルート7選と契約・営業の注意点』が参考になります。発注元がスタートアップになるケースも多いため、『SaaSスタートアップのフリーランスエンジニア案件|契約・単価・働き方を解説』の契約まわりの注意点も目を通しておくとよいでしょう。
参画前に確認しておきたい項目を整理しました。
確認項目 | 確認する理由 |
|---|---|
契約しているHubのプランと階層 | 使える機能が変わる。カスタムオブジェクトなどは上位プランで利用するケースが多く、可否は契約内容ごとに要確認 |
新規開発かレガシーアプリの改修か | 2026年の方式変更により作り方が変わる |
既存のレガシープライベートアプリの移行計画 | 計画がないと作業量が後から膨らむ |
稼働時間と月額の対応 | 月額だけでは時間単価が判断できない |
標準機能とカスタム実装の切り分けを誰が決めるか | 決定権がないと過剰実装になりやすい |
初期構築後の運用保守の扱い | 無償対応が常態化するリスクを避ける |
データ移行の有無と件数規模 | API制限・移行設計の工数に直結する |
まとめ
HubSpot開発案件は、Content Hubのサイト構築とCRM連携開発という2つの入り口を持ち、設計から入れる人ほど条件が良くなる領域です。
案件は「Content Hub構築」「CRM・API連携」「導入設計支援」の3タイプに分かれる
公開案件ベースの月額は稼働時間と強く連動するため、時間単価に換算して比較する
HubL・JavaScriptはフロント寄り、REST API・Webhook・OAuthは連携寄りの必須スキル
単価の分岐点はオブジェクト設計とワークフロー設計を要件から引けるかどうか
新規のレガシープライベートアプリ作成は、2026年9月28日(新規アカウント)・10月26日(既存アカウント)から順次停止された。参画前に実装方式と移行計画を確認する
製品名は旧称(CMS Hub・Operations Hub)のまま流通しているため、募集要件の記載と実体を面談で突き合わせる
次のアクションとしては、HubSpotの無料デベロッパーアカウントでカスタムモジュールを1つ作り、CRM APIでコンタクトを更新するスクリプトを書くところまでを2〜3週間で終わらせる。そのうえでエージェントにCRM・MA文脈の案件を含めて相談するのが、最短の入り方です。
参照した一次情報は以下のとおりです。
よくある質問
HubSpotの公式認定資格は案件獲得に有利ですか?
HubSpot Academyの認定は無料で取得でき、導入支援寄りの案件では話題として機能します。ただし募集要件で必須とされるケースは少なく、Salesforce認定ほどの重みはありません。資格より、HubSpot上で実際に何を設計・実装したかの説明ができるほうが効きます。
稼働を確保できる案件はどのくらいの期間が多いですか?
公開情報を見る限り、3か月以上の継続案件が中心です。初期導入支援は2〜4か月のプロジェクト単位で切り出されるケースが見られ、その後に運用支援として契約が続く流れも一般的です。
HubSpotとSalesforceの両方を使う案件はありますか?
あります。既存のSalesforceを残したままHubSpotをマーケティング側で導入し、双方向同期を組む構成です。この種の案件は両製品のデータモデルを理解している必要があり、単価は上振れしやすくなります。逆に、SalesforceからHubSpotへ移行するリプレイス案件も見かけます。
英語は必要ですか?
実装に関わる開発者向けドキュメントは日本語版も整備されていますが、changelogや新機能のアナウンスは英語が先行します。公式の変更情報を自分で追えるレベルの読解力があると、設計判断の精度が上がります。会話力が求められる案件は多くありません。
HubSpotのサーバーレス関数だけで連携を組めますか?
小規模な処理であれば組めます。ただし実行時間や同時実行数の制約があるため、重いバッチ処理や長時間の同期は外部のクラウド関数に逃がす設計が選ばれることが多くなります。要件の処理量を先に把握してから方式を決めるのが安全です。
未経験から学習する場合、何から手をつければいいですか?
無料のHubSpot開発者アカウント(デベロッパーアカウント)を作り、公式クイックスタートに沿ってカスタムモジュールを1つ作るところからです。そのあとCRM APIでコンタクトを作成・更新するスクリプトを書くと、案件で問われる範囲の最低限を一通り触れます。2〜3週間あれば面談で話せる状態にはなります。
副業として週1〜2日で受けられますか?
受けられます。今回観測した公開案件13件の範囲では月20時間程度の稼働設定も複数あり、いずれもフルリモートの募集でした。件数が少ないため市場全体の傾向とまでは言えませんが、導入支援や運用改善の切り出し案件は稼働が軽い部類に入り、本業と並行しやすい条件で出ています。
カスタムオブジェクトはどのプランから使えますか?
一般に上位プランで利用するケースが多い機能です。ただしプラン体系と提供範囲はHubSpot側の製品改定で変わるため、利用可否は案件ごとに契約中のHubとプランを公式の料金・機能ページで確認してください。案件開始後に「その機能は契約プランで使えない」と判明すると設計のやり直しになります。
HubSpot案件はマーケター向けの募集が多いように見えます
募集全体で見ると、運用代行やインサイドセールス寄りの案件が一定数を占めます。エンジニア向けは、連携開発・サイト構築・データ移行といった文脈で出てくるため、検索時に「開発」「連携」「API」「移行」といった語を併用すると拾いやすくなります。
将来性はどう見ればいいですか?
HubSpot単体への依存を高めるより、CRM・MAのデータ設計と外部連携という汎用スキルとして積み上げるほうが安全です。製品名や管理画面は変わっても、顧客データをどう設計して他システムとつなぐかという課題は残ります。実際にHubSpotは2024年以降も製品名称と開発方式の変更を重ねており、特定バージョンの操作知識は陳腐化しやすい領域です。
単価交渉はどのタイミングで行うのが現実的ですか?
初回契約時よりも、更新のタイミングのほうが通りやすくなります。更新月になってから実績を集め始めるのでは遅いため、稼働開始の時点から「自分が入って何が改善したか」を記録しておくのが実務的です。移行件数、削減できた手作業の時間、実装した連携の本数。数字で示せる材料を持っておくと交渉の土台になります。


