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国民年金の免除とは|フリーランスの申請・追納・受給への影響を解説

制度・申請

最終更新日:2026/07/01

国民年金の免除とは|フリーランスの申請・追納・受給への影響を解説

国民年金の免除とは、前年所得が基準を下回る人が申請により保険料の全額または一部の納付を免除される制度です。独立直後や案件が減った時期に「未納」で放置するか「免除」を申請するかで、将来の老齢基礎年金額や障害・遺族年金の受給資格が変わります。フリーランスエンジニア向けに、判断基準・申請手順・追納の考え方を解説します。

先に結論

  • 免除は未納と違い、受給資格期間に算入され、老齢基礎年金額にも国庫負担分(1/2)が反映されます

  • 対象は前年所得ベース。全額/3/4/半額/1/4免除・納付猶予から所得に応じて該当区分が決まります

  • 独立直後で前年所得が低い時期や、廃業・退職の後は「失業等による特例免除」の対象になる可能性があります

  • 免除・猶予期間分は原則10年以内なら追納可能。老後の年金額を満額に近づけたいなら追納を検討します

  • 障害・遺族年金の納付要件判定(例:前々月までの直近1年間に未納がない等)でも、未納放置より免除・猶予の申請の方が不利になりにくい扱いです

この記事でわかること

  • 国民年金の免除制度の全体像と、未納・猶予との違い

  • フリーランスエンジニアが免除を申請すべきタイミングと判断基準

  • 申請方法・必要書類・審査の流れ

  • 追納のメリット・期限・費用対効果の考え方

  • ケース別の判断フローと、独立直後にありがちな失敗

目次

  • 国民年金の免除とは

  • 国民年金の免除条件|所得基準とフリーランスの判定方法

  • フリーランスエンジニアの免除申請タイミング

  • 免除の申請方法と必要書類

  • 国民年金の免除で年金額はいくら減る?受給額への影響

  • 追納制度の使い方

  • フリーランスエンジニアがやりがちな失敗

  • 免除申請の判断チェックリスト(フリーランス向け)

  • まとめ

  • よくある質問

国民年金の免除とは

国民年金の免除とは、経済的な理由で保険料を納めるのが難しい人が申請すると、保険料の一部または全部の納付が免除される制度です。日本年金機構が運用しており、免除を受けた期間も受給資格期間(老齢基礎年金を受け取るために必要な10年)に算入されます

保険料を単に払わない「未納」との違いは大きく、免除は受給資格・年金額の両面で不利になりにくい設計です。フリーランスエンジニアのように収入の波が大きい働き方では、収入が落ちた時期に「未納で放置する」より「免除申請を通しておく」ほうが、老後の受給額と障害・遺族年金の納付要件判定の両方で有利に働きます。

免除の種類(全額免除/一部免除/納付猶予)

免除は所得水準に応じて次の区分に分かれます。

区分

免除される保険料

老齢基礎年金への反映(満額に対する割合)

全額免除

保険料の全額

1/2(国庫負担分)

3/4免除

保険料の3/4

5/8

半額免除

保険料の1/2

3/4

1/4免除

保険料の1/4

7/8

納付猶予(50歳未満)

全額

0(受給資格期間には算入)

学生納付特例

全額

0(受給資格期間には算入)

一部免除の場合、免除されなかった部分の保険料は納付しないと未納扱いになる点に注意します。

(出典:日本年金機構「国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度」

未納・猶予・免除の違い

状態

受給資格期間

老齢年金額

障害・遺族年金の納付要件判定

納付

算入

反映

有利に働く

免除(承認済)

算入

一部反映

有利に働く

納付猶予(承認済)

算入

反映なし

有利に働く

未納

算入されない

反映なし

不利になりやすい

「未納」だけは受給資格期間にも入らず、障害・遺族年金の納付要件判定でも不利になりやすい扱いです。免除・猶予は納付済みそのものではありませんが、判定上は未納と区別された期間として扱われます。申請せずに放っておくことは、フリーランスにとって不利益が積み重なりやすい選択肢です。

ミニFAQ:免除の基本

Q. 免除を受けると老後の年金はどれくらい減りますか?

A. 全額免除のまま追納しなかった場合、その期間は満額の1/2で計算されます。40年のうち全額免除が5年あり追納しなかったとすると、老齢基礎年金は満額の約93.75%になる計算です(1/2×5/40+35/40)。

Q. 免除の申請は毎年必要ですか?

A. 全額免除・納付猶予は、初回申請時に「翌年度以降も継続審査を希望」に○を付けておくと、翌年度以降は改めて申請書を出さなくても審査が続きます。一部免除は継続審査の対象外なので、毎年度申請が必要です。

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国民年金の免除条件|所得基準とフリーランスの判定方法

免除区分は、本人・配偶者・世帯主それぞれの前年所得を基に判定します。前年1〜12月の所得が基準となり、7月から翌年6月までの1年度分の免除に反映される仕組みです(学生納付特例は4月から翌年3月)。

所得の目安(給与所得換算ではなくフリーランスは事業所得ベース)

日本年金機構が公表している目安は以下です(単身世帯の場合の所得の目安)。

区分

所得の目安

全額免除

(扶養親族等の数+1) × 35万円 + 32万円

3/4免除

88万円 + 扶養親族等控除額 + 社会保険料控除額 等

半額免除

128万円 + 扶養親族等控除額 + 社会保険料控除額 等

1/4免除

168万円 + 扶養親族等控除額 + 社会保険料控除額 等

納付猶予(50歳未満)

(扶養親族等の数+1) × 35万円 + 32万円

上の表は単身・扶養なしを想定した目安で、実際は法定の所得基準に基づいて日本年金機構が審査します。フリーランス本人については、一般に確定申告上の事業所得等が基準になります。青色申告特別控除(55万円/65万円)は所得から差し引かれた後の金額で判定されるため、青色申告を選んでいると判定で有利になるケースがあります。

(青色申告の実務は フリーランスエンジニアの確定申告|やり方・必要書類・期限をわかりやすく解説 を参照)

世帯合算の落とし穴

免除の審査は本人だけでなく配偶者・世帯主の所得も合算して見ます。フリーランスで所得が下がっていても、同居する配偶者が会社員で一定以上の給与があると、免除が通らないケースが多いです。

一方、納付猶予(50歳未満)は本人と配偶者のみで判定し、世帯主の所得は含まれません。実家暮らしで独立初年度のエンジニアは、免除ではなく納付猶予の方が通りやすい場合があります。

ミニFAQ:所得基準

Q. 独立初年度で会社員時代の給与所得がある場合、免除は通りますか?

A. 前年所得が基準を超えていれば原則通りません。独立2年目に、初年度の売上が低ければ免除が通る可能性が出てきます。「会社を辞めた」事情がある場合は、次に説明する失業特例で緩和されるルートがあります。

フリーランスエンジニアの免除申請タイミング

フリーランス特有の判断ポイントは、「収入が下がった年」ではなく「前年所得が下がった翌年度」に免除が通るという時差にあります。ここを理解して申請計画を立てるかどうかで、保険料負担が変わります。

ケース1:独立初年度(会社員時代の給与所得あり)

前年は会社員として給与所得があるため、通常の免除は通りにくいケースです。ただし、退職後1年以内であれば「失業等による特例免除」の対象になり、前年所得のうち退職者本人の所得を除外して審査してもらえます。退職時の離職票などを添えて申請します。

ケース2:独立2年目(初年度の売上が低い)

初年度の売上が低かった場合、2年目に前年所得ベースで免除が通る可能性が高くなります。青色申告特別控除・小規模企業共済等掛金控除・国民健康保険料控除などを適切に反映した所得金額で判定されるため、確定申告の書き方が重要です。

ケース3:案件が長期で途切れた年

数か月〜半年単位で案件が止まり所得が急減した年は、翌年度の免除申請で対象になる可能性があります。ただし、審査は前年所得ベースなので、「今月から所得が減った」タイミングでは免除は通りません。当年分は資金繰りで乗り切り、翌年度の申請で救済を狙う設計になります。

ケース4:廃業・再就職を検討する時期

フリーランスをたたむ判断をした場合、廃業から一定期間内であれば失業等による特例免除の対象になる可能性があります。廃業届の控えなどが証拠書類になりますが、対象可否・必要書類の細部は自治体・年金事務所での確認が必要です。フリーランスの廃業手続きは フリーランスエンジニアの廃業|廃業届・税務処理・再就職への影響を徹底解説 で解説しています。

失業等による特例免除の条件

失業を理由とする特例免除では、失業した本人の前年所得を審査上、特例的に除外して判定する扱いです。配偶者・世帯主の所得は通常どおり審査対象なので、家族の収入次第では通らないこともあります。

(出典:日本年金機構「失業等による特例免除」

ミニFAQ:申請タイミング

Q. 廃業してすぐに免除を申請すれば当月から効きますか?

A. 免除は原則、申請月の2年1か月前まで遡って申請できます。廃業直後に申請しても保険料自体が「当月」から自動で止まるわけではありません。廃業月にあわせて申請書を出し、審査結果を待つ流れになります。

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免除の申請方法と必要書類

免除の申請は市区町村の国民年金担当窓口、または年金事務所で受け付けています。マイナポータル経由の電子申請にも対応しています。

提出先と申請ルート

ルート

特徴

市区町村役場の国民年金窓口

相談しながら書類の書き方を確認できる

年金事務所

相談予約枠を活用すると失業特例の書類チェックが受けやすい

郵送(住所地の年金事務所宛)

書類が揃っていれば来所不要

電子申請(マイナポータル)

24時間受付、証明書類は画像添付。マイナンバーカードが必要

必要書類(一般的なパターン)

  • 国民年金保険料免除・納付猶予申請書(日本年金機構サイトからダウンロード可)

  • 基礎年金番号がわかる書類(年金手帳、基礎年金番号通知書、ねんきん定期便のいずれか)

  • 本人確認書類(マイナンバーカード等)

  • 失業を理由とする場合:離職票、雇用保険受給資格者証、退職辞令、廃業届の控え などのいずれか

承認までの流れ

  1. 申請書を提出(郵送・窓口・電子申請)

  2. 日本年金機構で審査(前年所得の照会含む)

  3. 審査結果の通知が郵送される(1〜3か月程度が目安。時期・混雑状況で変動)

  4. 承認された対象期間について、保険料の全額または一部が免除される

有効期間と継続審査

有効期間は7月から翌年6月までの1年度分です(学生納付特例は4月〜翌年3月)。全額免除・納付猶予は「継続審査を希望」にチェックすると、翌年度以降は改めて申請しなくても審査が続きます。一部免除(3/4・半額・1/4)は継続対象外なので、毎年度申請が必要です。

ミニFAQ:申請の実務

Q. 過去に遡って免除を申請できますか?

A. 申請月の2年1か月前まで遡って申請できます。ただし、遡及承認された期間の保険料についてすでに督促や強制徴収が進んでいる場合は、遡及扱いに制約が出ることがあります。督促状が来ているならまず年金事務所に相談してください。

国民年金の免除で年金額はいくら減る?受給額への影響

免除を受けた期間は、老齢基礎年金額に国庫負担分(1/2)が反映されます(学生納付特例・納付猶予は反映なし)。追納しなかった場合、区分ごとに次の割合で反映されます。

免除期間の反映割合

区分

反映割合(満額に対する比率)

全額免除

1/2

3/4免除

5/8

半額免除

3/4

1/4免除

7/8

納付猶予

0

学生納付特例

0

年金額の試算例

老齢基礎年金の令和6年度満額は年816,000円(月68,000円)です。40年のうち全額免除の期間が5年あり追納しなかった場合を試算すると、次のとおり。

  • 納付済35年分:816,000 × 35/40 = 714,000円

  • 全額免除5年分:816,000 × 1/2 × 5/40 = 51,000円

  • 合計:約765,000円(満額比 約93.75%)

一方、同じ5年間を未納で放置した場合は、満額比87.5%(35/40)に下がり、しかも受給資格期間の10年判定でその5年はカウントされません。

なお満額は物価スライドで年度ごとに変動します。上の試算はあくまで独身・扶養なし・令和6年度水準で計算した概算です。実際の受給額はねんきんネットのシミュレーションで確認してください。

障害・遺族年金への影響

障害基礎年金・遺族基礎年金には「保険料納付要件」があり、一定の納付・免除実績が求められます(例:初診日または死亡日の前々月までの直近1年間に未納がない、または全加入期間の2/3以上が納付済み・免除済み等)。免除・猶予の期間は納付要件判定で不利にならない扱いですが、未納期間は不利になります。詳細な判定は年金事務所で確認してください。免除を通しておくかどうかは、老後の年金額だけでなく、若い時期の万一の障害・死亡リスクへの備えでもあります。

ミニFAQ:受給への影響

Q. 納付猶予と免除、どちらを選ぶべきですか?

A. 所得基準を満たすなら、原則として老後の年金に一部反映される免除の方が有利です。ただし50歳未満で世帯主の所得が高く、免除が通らないケースでは、本人・配偶者のみで判定する納付猶予が選択肢になります。追納を計画的に行うなら、猶予でも問題は小さくなります。

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追納制度の使い方

免除・猶予を受けた期間の保険料は、承認された月から10年以内であれば後から納めることができます。これを「追納」と呼びます。老後の年金額を満額に近づけたい、余裕ができた年に精算したい、というときに使います。

追納の期限と加算額

  • 追納は承認月から10年以内まで可能

  • 承認月から3年度目以降の追納には、当時の保険料に加算額(経過利子相当)が上乗せされます

  • 加算額は年度ごとに変動するため、追納するなら早めが有利

追納の判断フロー

追納の費用対効果は、支払う保険料と、将来増える年金額の回収年数で見ると分かりやすいです。

  • 全額免除1年分(例:令和6年度・保険料月16,980円×12=約20.4万円)を追納すると、老齢基礎年金の月額は満額に近づく分だけ増えます

  • 増える年金額を計算し、65歳から受給開始として何年で元が取れるかを見ます

回収年数は保険料水準・追納時期・受給開始年齢・物価改定・税率などで変わるため一律には言えませんが、令和6年度の保険料と老齢基礎年金満額をもとにした概算では、長生きするほど回収しやすい傾向があります。加えて、追納額は所得税・住民税の社会保険料控除の対象になるため、課税所得がある人は実質負担が下がり、回収しやすくなる場合があります

追納の申請方法

追納を希望する場合、年金事務所に「追納申込書」を提出します。承認されると納付書が届き、金融機関やコンビニで納付できます。追納の順序は古い期間からが原則です。

(出典:日本年金機構「国民年金保険料の追納制度」

ミニFAQ:追納

Q. 追納するお金があるなら、iDeCoや小規模企業共済に回した方が得ですか?

A. どちらも所得控除の対象で節税効果があります。老後の年金額を確実に増やしたいなら追納、運用リターンも狙いたいならiDeCo・共済という整理です。詳しくは フリーランスエンジニアの年金対策|国民年金・iDeCo・小規模企業共済・国民年金基金の違いと選び方iDeCoとは?フリーランスエンジニアの拠出上限・節税効果・始め方 を確認してください。

フリーランスエンジニアがやりがちな失敗

免除制度まわりでフリーランス独立初期に見かける失敗パターンを整理します。

失敗1:未納で放置してしまう

「そのうちお金ができたら払おう」で放置している間に督促・差し押さえに発展するケースがあります。免除・猶予を申請しておけば、未納放置に比べて不利益を避けやすく、督促対応もしやすくなります(申請中でも通知が届く場合はあります)。

失敗2:申請時期を逃す

免除の申請は原則、申請月の2年1か月前まで遡れますが、それより古い期間は救済できません。免除の審査年度は7月始まりのため、独立2年目の6〜7月に一度、該当可否を確認しておくと取りこぼしを防げます。

失敗3:追納を10年放置

追納期限を過ぎると、その期間の保険料は取り戻せません。年収が高くなった年に社会保険料控除の節税枠として追納すると、税負担を減らしつつ将来年金も増やせます。

失敗4:付加保険料や国民年金基金との併用ルールを見落とす

免除中は付加保険料も納付できません。免除を受けている期間中に付加年金を積み上げたい場合は、免除を受けない選択肢と比較する必要があります。付加年金の詳細は 付加年金とは|フリーランスエンジニアが月400円で老後年金を増やす仕組みと判断ガイド、国民年金基金は 国民年金基金とは?フリーランスエンジニアの拠出限度・iDeCoとの違い・選び方 を参照してください。

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免除申請の判断チェックリスト(フリーランス向け)

以下のフローで、まず免除申請を検討するかどうか判断します。

  1. 前年の事業所得は「単身なら(扶養親族数+1)×35万円+32万円」を下回っているか

  2. 配偶者・世帯主の前年所得は基準内か

  3. 過去1年以内に会社を退職/廃業しているか(→ 失業特例の可能性)

  4. 独立初年度で現時点まで所得が大きく下がっている場合は、翌年6月以降の申請を予定に入れる

  5. すでに数か月納付できていないなら、督促が来る前に年金事務所へ相談

  6. 承認された場合、追納の10年カレンダーを作っておく

独立初年度〜3年目の年金・免除アクション表

時期

主なアクション

独立0か月〜

会社の厚生年金→国民年金への切替(14日以内)

独立1〜11か月

失業特例免除が対象か確認・申請

独立12〜18か月

初年度の確定申告後、免除審査に反映される

独立19か月〜

前年所得ベースで通常の免除審査

5〜10年目

余裕がある年に古い期間から追納

まとめ

国民年金の免除は、独立初期や案件が細った時期に「未納」で放置しないための第一手段です。受給資格期間に算入され、老齢基礎年金にも国庫負担分が反映されるため、未納との差は年金額でも保険機能でも大きくなります。

要点を整理します。

  • 免除は前年所得ベースで判定される。独立直後は失業特例、独立2年目以降は通常の所得基準で審査

  • 全額免除で追納しなくても老齢基礎年金の1/2は残る。未納は0で、受給資格期間にも入らない

  • 追納は10年以内。3年度目以降は加算額が乗るため、余裕ができた年から早めに

  • 障害・遺族年金の納付要件判定は「免除・猶予は不利になりにくい、未納は不利になりやすい」。若い時期のセーフティネットとしても免除申請は意味がある

  • 収入回復後の追納は社会保険料控除で節税できる。課税所得がある人は税率が高い年にまとめて追納すると効果が大きい

迷ったら、まず「未納のままにしない」「失業特例の対象か確認する」「7月以降の審査年度を意識する」の3点から着手してください。まず日本年金機構の公式ページで最新の所得基準・保険料額を確認し、該当しそうな月がある場合は年金事務所に相談する流れが安全です。あわせて、老後の総合戦略として フリーランスエンジニアの年金対策|国民年金・iDeCo・小規模企業共済・国民年金基金の違いと選び方フリーランスエンジニアの節税対策|青色申告・経費・iDeCo・小規模共済の実践テクニック を読んでおくと、免除と他制度の使い分けが整理できます。

一次情報リンク:

なお本記事は制度概要を整理したもので、個別の申請可否・追納の可否判断は年金事務所または社会保険労務士等の専門家に相談してください。

よくある質問

AnswerMark

免除は保険料の全額または一部の納付が免除され、老齢基礎年金には国庫負担分を中心に一定割合が反映されます。猶予は保険料を後払いに先送りする制度で、追納しない限り老齢基礎年金には反映されません。どちらも受給資格期間や障害・遺族年金の納付要件判定では未納と区別されます。50歳未満で世帯主の所得が高く免除が通らない場合は猶予、所得基準を満たすなら免除、が基本の使い分けです。

AnswerMark

退職から1年以内であれば「失業等による特例免除」の対象です。離職票などを添えて申請すると、本人の前年所得をゼロとみなして再審査してもらえます。それでも配偶者・世帯主の所得基準で通らない場合は、当年分は通常納付し、翌年度に再申請を検討します。

AnswerMark

厚生年金の被保険者になった月からは、そもそも国民年金の1号被保険者ではなくなります。免除の効力は自動的に終了しますが、それまでの承認期間は影響を受けません。追納は10年以内であれば会社員に戻った後でも可能です。

AnswerMark

いいえ。全額免除の期間も国庫負担分の1/2が老齢基礎年金に反映されます。40年間ずっと全額免除だった極端なケースでも、満額の約1/2は受け取れる計算になります(実際にはこの間の障害・遺族年金要件は満たされる状態です)。

AnswerMark

日本年金機構の公式サイトからPDFをダウンロードできます。市区町村の国民年金窓口でも入手可能です。マイナポータルの電子申請を利用する場合は、書式を印刷せずに画面上で入力できます。

AnswerMark

追納は月単位で可能です。10年以内の期間から、古い月から順に納付するのが原則です。一部だけ追納して残りを放置しても構いませんが、社会保険料控除の効果は追納した年に発生する点は覚えておくと有利です。

AnswerMark

免除・納付猶予を受けている期間は、国民年金基金や付加保険料の納付はできません。基金・付加は「保険料を全額納付している月」だけが対象です。免除を受けている期間中に上積みしたい場合は、iDeCoや小規模企業共済など、国民年金の枠外の制度を検討することになります。

AnswerMark

免除された分は「支払っていない」保険料なので、社会保険料控除の対象外です。追納した年には、追納額の全額が社会保険料控除の対象になるため、確定申告で申告します。

AnswerMark

失業特例の申請もマイナポータル経由で可能です。離職票などの証明書類は画像添付で提出できます。書類のスキャンや撮影に不安がある場合は、年金事務所での対面申請の方が安心です。

AnswerMark

審査中は督促のシステム処理が進んでいる場合があります。申請書を出したことを年金事務所に伝えておくと、審査結果が出るまで督促のトーンが変わることがあります。督促状が届いたら焦らず、まず年金事務所に「免除申請中」と連絡してください。

AnswerMark

制度は別で、それぞれ別の窓口に申請が必要です。ただし所得基準は似ているため、国民年金が全額免除の水準なら国保の減免対象になっている可能性が高いです。国保の判断は フリーランスエンジニアの健康保険の選び方|国保・任意継続・建設国保・扶養を徹底比較 を参照してください。

AnswerMark

免除されなかった残りの保険料を納付しないと、その月は未納扱いになります。半額免除の承認を受けても半額を納付しなければ、老齢基礎年金には反映されず、障害・遺族年金の納付要件も満たしません。一部免除を選ぶ場合は、残額の口座振替を必ず設定します。

AnswerMark

回復年に大きく追納すると、その年の社会保険料控除が増えて所得税・住民税が軽くなります。所得税率が高い年に追納すると節税効果が大きくなるため、税率が上がるタイミングに合わせて追納するのが有利です。ただし追納期限(10年)を超えないよう、カレンダー管理を忘れずに。

AnswerMark

会社員に戻れば厚生年金の被保険者となり、その後の国民年金保険料の負担はなくなります。廃業から会社員復帰までの空白期間だけ免除・猶予を通しておけば、その月分の未納を防げます。廃業手続きの詳細は フリーランスエンジニアの廃業|廃業届・税務処理・再就職への影響を徹底解説 を確認してください。

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